山越しを掛ける理由
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/30 07:25 UTC 版)
通常の麻雀では、山越しを掛ける理由として主に以下のような理由が考えられる。 上位者から直取りしたい 主にオーラスなどで、出場所によってはトップ終了できる ロン和了すると放銃者がハコテンになってしまい、自分もトップにならない・あるいは下位のまま半荘が終了してしまう 最初の和了牌でロンしたとしても放銃者は飛びはしないが、次局以降放銃者にはツモ和了された際の支払いで飛んでしまうような点棒しか残らないなど、その後のゲームメイキングにおいて不都合が生じる(上のケースに準じるケース) 逆に、残り点棒の少ない者を飛ばしてトップを確定させたい(特に上位者が僅差で競っている状況など) 最初に出た和了牌が安目で、より高い得点を狙いたい(高目を追いたい) 最後の6つ目のケースを除いて、山越しの理由は主に着順に大きく関わっている。すなわち山越しは、トップを取るための戦略のひとつであると言ってよい。概要の節に挙げた例では、まず3番目と6番目の理由で見逃しを掛け、トップ者から高目が出たことで結果として1番目も叶った、という形である。 なお、特に理由がないにもかかわらず山越しをした場合、山越しで和了ったプレイヤーは、見逃されたプレイヤーと結託してコンビ打ちをしているのではないかと疑われても反論できない。 例えば東1局、DがCから出た12000点のロン牌を見逃し、直後にAから出た安目のロン牌で8000点を和了ったとしたら、Dの行為は合理的な説明のできない、非常に疑わしい行為である。(見逃し_(麻雀)#コンビ打ちも参照) ただし、初心者にあっては多面待ちの時に和了牌が直ちに分からず、一度ツモってからよくよく考えると先の捨て牌で和了していたと気付き、図らずも山越しとなってしまうケースはありうる。とはいえ、そのような理由はまともな理由として受け止められるとは限らず、少なからず禍根を残すことになってしまう場合もある。
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