尤度比による検定とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 尤度比による検定の意味・解説 

尤度比による検定

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/06 17:20 UTC 版)

尤度比検定」の記事における「尤度比による検定」の解説

単純二仮説場合には尤度比検定一様最強検出力検定となる(ネイマン・ピアソンの補題)。 一般場合には、尤度比 Λ とは、帰無仮説成り立つとした条件下での尤度関数最大値を、その条件ない場合尤度関数最大値割った比をいう。帰無仮説成り立つとすると、普通の確率分布に対して、 −2 log Λ が特に便利な漸近分布となる。 統計モデルとして母数決まった確率密度(または質量関数族 fθ(x)用い帰無仮説として「母数 θ は母数空間Θの特定の部分集合 Θ0 に含まれる」とすることが多い。尤度比 Λ ( x ) {\displaystyle \Lambda (x)} は L(θ) = L(θ| x) = p(x|θ) = fθ(x) で、x を特定の値実際測定データ)に固定した上で母数 θ の関数である。すなわち、 Λ ( x ) = sup { L ( θ ∣ x ) : θ ∈ Θ 0 } sup { L ( θ ∣ x ) : θ ∈ Θ } {\displaystyle \Lambda (x)={\frac {\sup\{\,L(\theta \mid x):\theta \in \Theta _{0}\,\}}{\sup\{\,L(\theta \mid x):\theta \in \Theta \,\}}}} Z検定F検定ピアソンのカイ二乗検定G検定 など多くの普通用いられる検定法は、尤度比対数対数尤度)を用いた検定もしくはそれの近似とみることができる。 たとえば、帰無仮説正しく、n 個の一連の独立な同じ分布に従う確率変数観測するものとすれば標本サイズ n を無限大にすれば検定統計量 −2 log Λ は漸近的にカイ二乗分布(その自由度は Θ と Θ0 の次元の差に等しい)となる。 このような近似コンピュータがなかった時代には非常に有用であったが、現在は他の方法が正確で有用な場合もある。

※この「尤度比による検定」の解説は、「尤度比検定」の解説の一部です。
「尤度比による検定」を含む「尤度比検定」の記事については、「尤度比検定」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「尤度比による検定」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「尤度比による検定」の関連用語

尤度比による検定のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



尤度比による検定のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの尤度比検定 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS