封建的世界像から市民的世界像へ
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「フランツ・ボルケナウ」の記事における「封建的世界像から市民的世界像へ」の解説
ボルケナウの主著で、ナチス台頭期の1931年に執筆された。1934年にパリで刊行。 封建社会の支配的イデオロギーとして中世哲学(トマス・アクィナスに大成されたスコラ哲学)を挙げ、ルネサンス、宗教改革を経て、市民社会のイデオロギーが生まれるまでを論じている。17世紀初めに機械論が勝利を収めるとして、ルネ・デカルト、ピエール・ガッサンディ、トマス・ホッブズ、ブレーズ・パスカルまでを取り上げている。 日本では1935年に前半部分の翻訳書(『近代世界観成立史 : 封建的世界観から市民的世界観へ マニュフアクチア時代の哲学史のための研究』横川次郎・新島繁訳)が出版され、1938年3月、ホッブズの章の部分訳が『唯物論研究』に掲載された。 丸山真男(『日本政治思想史研究』)や奈良本辰也(『近世封建社会史論』所収「近世における近代的思惟の発展」)らに多大な影響を与えた。
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