対称性と可積分系とは? わかりやすく解説

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対称性と可積分系

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 21:21 UTC 版)

シンプレクティック幾何学」の記事における「対称性と可積分系」の解説

運動方程式は、ラグランジュ形式においては一般化座標一般化速度とを用いて2階常微分方程式系(オイラー・ラグランジュ方程式)として記述された。それに対してハミルトン形式においては一般化座標一般化運動量とを用い1階常微分方程式系(ハミルトンの正準方程式)により運動記述された。しかし、ハミルトン形式において最も特徴的なことは、方程式対称的あり、かつ、一般化座標一般化運動量2つ独立扱われることである。この事実は、系の対称性可積分性調べるにはハミルトン系のほうが都合がよいことを意味する。なぜなら、ラグランジュ形式配位空間上の対称性しか扱わないに対してハミルトン形式相空間(=配位空間余接バンドル上の対称性をも扱うからである。つまり、ハミルトン形式の方がより多く変換許容される運動方程式求積するには第一積分保存量)が必要である。(ハミルトニアンとは独立な)第一積分の数だけ方程式自由度を落とすことができるからである。第一積分使って方程式自由度削減する方法一般に簡約化という。 第一積分を見つけることは系における対称性を見つけることに等しい。系が対称性をもてば、その対称性対応する保存量見付けられるからである。例えば、並進対称性があれば運動量保存し回転対称性をもてば角運動量保存するこのように、系の対称性第一積分存在との関係を一般的な状況下で研究したのは、ネーター最初であるとされる。彼女は現在ネーターの定理呼ばれる次の定理示した

※この「対称性と可積分系」の解説は、「シンプレクティック幾何学」の解説の一部です。
「対称性と可積分系」を含む「シンプレクティック幾何学」の記事については、「シンプレクティック幾何学」の概要を参照ください。

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