家庭用の除湿機(除湿乾燥機)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 21:21 UTC 版)
「除湿機」の記事における「家庭用の除湿機(除湿乾燥機)」の解説
一般家庭用の除湿機、すなわち家電としての除湿機には以下のようなものがある。概ね小型で移動も楽である。 なお、近年では除湿乾燥機の名称で販売されることが多い。これは室内干しをした洗濯物や部屋の結露を乾燥させる目的が多く、かつ、そうした目的を持つ消費者へのアピールのためである。靴などを乾燥させる専用のアタッチメントが、オプションとして用意されているものもある。空気清浄機能などを持ったものもある。特殊なものに、部屋の壁に取り付け、湿気と排熱を外部に放出する備え付け型もある。これであれば、室温は上昇しない。また、押入れ専用の除湿機もある。電源を切っても本体内温度を下げるためファンが約2分間回るので、電源プラグはファン停止を確認してから抜く(いきなりプラグを抜いての強制終了は機器故障のおそれあり)。 コンプレッサー式 前述の冷却方式のうち、直膨コイル方式に相当する。いわゆる家庭用のクーラーの冷却風と放熱風が混合され、同時に出るものである。コンビニクーラーなどの商品名のものは、これらの風を別々に出すことができる。実質的には冷風機と同じである。下記のデシカント式に比較して騒音が大きく、気温が低いときは能力が落ちる。部屋の温度上昇は小さく、消費電力もやや小さい。使用冷媒はフロンから代替フロンに代わっている。 デシカント式 前述の吸着方式のうち、ハニカムローター回転式に相当する。シリカゲルやゼオライト等を吸湿剤とし、電気ヒーターで再生する。再生時の高温・高湿の空気を室温の空気(吸湿後の空気)にて冷却し、結露させて回収する。コンプレッサー式に比較して部屋の温度上昇の程度が高く、消費電力も大きい。騒音は小さく、気温が低い冬季でも能力が落ちにくい。吸湿剤がにおいを吸着・放出しやすい。尚、コンデンス式として販売されているものは、デシカント式の改良方式と考えられる。 ハイブリッド式 コンプレッサー式とデシカント式を組み合わせたもの。気温に応じて除湿方式を切り替えることで、年間を通じて安定した除湿性能をもつ。
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