実用化と改良
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 04:12 UTC 版)
この高周波分巻チョッパ装置(以下、分巻チョッパ)は1982年(昭和57年)4月に営団丸ノ内線において800形を使用して実車試験を実施した。この際には三菱電機が開発した2,500V 800A級GATT(Gate Assisted Turn-off Thyristor・ゲート補助ターンオフサイリスタ)素子の試験もかねて実施した。合成周波数は990 Hzで在来車比1.5倍の高周波数動作を実現した。しかし、01系を製造する当時はGTOサイリスタが主流化する傾向があったため、同系ではGTOを採用することになった。 その後、この分巻チョッパ制御を正式に採用したのは1983年(昭和58年)5月に銀座線用として落成した01系車両である。この車両の素子には電機子・界磁チョッパ装置ともに2,500 V級のGTOサイリスタを採用、合成周波数は2,400 Hzと前年の丸ノ内線での試験車と比較しても約2.4倍と大幅な高周波数化を達成している。 その後も営団地下鉄において1988年(昭和63年)に日比谷線用の03系、丸ノ内線用の02系、東西線用の05系において改良が加えながら採用が続いた。
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