実情と現在
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/15 22:58 UTC 版)
しかし実際には20世紀に至り中産階級・市民が成長しホワイトカラー化や大衆社会化が進行するなど社会が多様化し、社会階級から社会階層で把握されるようになるにつれ、西側先進国からこうした政党の位置づけは後退していき、社会主義政党も社会改良主義と合流し国民全体の福祉や社会保障の充実を中心政策とする社会民主主義・民主社会主義政党として国民政党を称するようになっていった。例えばドイツ社会民主党は1959年のゴーデスベルク綱領で国民政党に転換した。この流れはその後も続き、冷戦の終結で決定的なものとなった。また宗教・信仰を基盤とする宗教政党や、保守的な保守主義と中道・リベラル的な自由主義の違い、環境問題などを取り上げる市民運動(新しい社会運動)を基盤とする政党(緑の党)、少数民族の政党や地域政党なども、階級政党の考え方では捉えにくかった。
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