実体関連モデルとデータ/概念モデル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 05:01 UTC 版)
「ピーター・チェン」の記事における「実体関連モデルとデータ/概念モデル」の解説
実体関連モデル(ERモデル)は、システム分析、設計方法論、Computer Aided Software Engineering (CASE) ツール、リポジトリシステムなどの基盤となっている。ERモデルは、IBMの Repository Manager/MVS やDECの CDD/Plus の基礎となっている。 ERモデルに関するチェンの最初の論文は、実体関連モデルについての決定的な出典として広く引用されている。チェンはその概念をソフトウェアや情報システムのモデリングおよび設計に用いた先駆者の一人である。チェンが論文を発表する以前から、非公式に実体関連の基本的考え方を活用する人々は存在していた。チェンはまず摘要を公表し、1975年のデータベースに関する学会でERモデルを発表。同年、A. P. G. Brown も同様のコンセプトの論文を発表している。チェンの主な貢献は、概念の定式化、データ定義と操作のセットによる理論の展開、ERモデルから(関係データベースを含む)主要なデータベースへの変換規則を示した点である。また、ERモデルを広く紹介した。 ERモデルは、情報資源辞書システム (IRDS) についてのANSI規格にてメタモデルとして採用され、フォーチュン500企業についてのいくつかの調査で、データベース設計やシステム開発における主要な方法論とされてきた。 チェンの業績から「概念モデリング」と呼ばれる研究分野が生まれた。1979年から ER Conference と呼ばれる国際学会が毎年開催されるようになった。
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