実体的運動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/11 06:02 UTC 版)
モッラー・サドラーの哲学のもう一つの中心的な概念は「実体的運動」(アラビア語:al-harakat al-jawhariyyah)の理論である。これは「celestial spheresも含んで自然法則の支配下にある全てのものは自己フロー(fayd)と存在の陥入(sarayan al-wujud)の結果、実体として変化・変質を被る。ここで存在の陥入とはそれを受けた存在をあらゆる具体的・個別的な実在に与えるものである。アリストテレスや、四つの範疇、つまり、量(kamm)、質(kayf)、位置(wad’)、空間(‘ayn)のみを認めたイブン・スィーナーとは対照的に、サドラーは、変化を実体(jawhar)の範疇をも含んで宇宙全体を通じて普遍的に広がる実在であると定義した。」
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