定格感度電流
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/01 17:21 UTC 版)
定格感度電流は漏電遮断器の感度を表す量で、この値が小さいほど小さな漏電電流で電路を遮断する。単位はミリアンペア(記号: mA)を用いて表され、30mA以下は高感度形、30mA超過で1000mA以下は中感度形、1000mA超過は低感度形と分けられる。 日本の住宅用分電盤の主幹ブレーカーには、主に30mAの高感度型が用いられている。 日本では、低圧用機械器具の金属筐体への接地工事を省略できる条件として、電路に施設する漏電遮断器の定格感度電流を15mA以下としている(電技解釈 第29条 第2項 第五号)。これは電技解釈の解説において、発明者であるディエール博士の実験結果を根拠にして決められていると説明されている。 アメリカのUL規格では次のように定められている。 4mA未満の漏洩電流では動作してはならない 6mAを超える漏洩電流では動作しなければならない 検出後25ms(1/40秒)以内に動作しなければならない また ANSI/NFPA 70(米国電気工事規程 National Electrical Code)では、以下に該当する場所の住宅の電源はGFCIの設置が義務付けられている。 浴室・便所 車庫及び付属建物で、地面と同レベルまたは地面より低い床レベルを持ち、収納や作業など居住を目的としない部屋 屋外(容易に触れられない恒久的に設置された融雪機を除く) 地面と同レベルまたは地面よりレベルの床下 地面と同レベルまたは地面より低い床レベルを持ち、収納や作業など居住を目的としない、仕上げされていない(壁や天井がむき出しの)地下室(固定的に設置された火災・侵入報知器を除く) 台所のカウンタートップ用 シンクから6フィート(約1.8m)以内 船収納庫
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