定公_(衛)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 定公_(衛)の意味・解説 

定公 (衛)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/17 09:47 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
定公 姫臧
第24代公
王朝
在位期間 紀元前588年 - 紀元前577年
都城 帝丘
姓・諱 姫臧
諡号 定公
生年 不詳
没年 紀元前577年
穆公
后妃 定姜

定公(ていこう、紀元前?年 - 紀元前577年)は、の第24代君主。穆公の子。

生涯

穆公の子として生まれる。

穆公11年(前589年)8月、穆公が薨去したため、子の姫臧(以降は定公と表記)が立って衛君となった。冬、が衛に侵攻し、次いでにも侵攻した。そこで和平を結ぶべく、11月に魯・楚・・衛・・鄫の14ヶ国の要人が蜀(魯の地)で盟を結んだ。このとき衛からは大夫の孫良夫(孫桓子)が出席した。

定公元年(前588年)1月、定公は・宋・曹・魯の君主たちと会合し、共に鄭を撃った。しかし鄭の反撃にあって諸侯軍の敗北となった。この月、穆公の葬儀が営まれた。秋、大夫の孫良夫は晋の郤克(げきこく)と共に廧咎如(しゃうこうじょ、kängäräs)[1]を討伐した。11月、定公は孫良夫を魯へ遣わし、盟をあたためさせた。

定公3年(前586年)12月、定公は晋・斉・宋・魯・鄭・曹・邾・の君主たちと蟲牢(鄭の地)で同盟を結んだ。このとき宋が出席を断ったため、翌年(前585年)3月、衛の孫良夫は晋の伯宗・晋の夏陽説・甯相・鄭の人・伊雒戎・陸渾の蛮氏らと共に宋に侵攻した。

定公5年(前584年)秋、楚の子重(公子嬰斉)が鄭を攻撃したため、晋・斉・宋・衛・曹・魯・・邾・杞の9か国連合は鄭を救援した。8月、諸侯は馬陵(衛の地)で同盟を結んだ。以前から定公が孫良夫の子である孫林父(孫文子)を憎んでいたため、冬になって孫林父は晋へ出奔した。

定公6年(前583年)冬、定公は娘を魯に嫁がせた。

定公7年(前582年)1月、定公は晋・斉・宋・魯・鄭・曹・莒・杞の君主たちと蒲(衛の地)で会合し、同盟を結んだ。

定公8年(前581年)春、定公の弟である黒背が晋の命令で鄭に侵攻した。5月、晋・斉・宋・衛・曹・魯の6ヶ国連合は鄭を攻撃した。

定公10年(前579年)夏、定公は晋の厲公・魯の成公と共に瑣沢(鄭の地)で会合した。

定公11年(前578年)5月、定公は晋・斉・宋・魯・鄭・曹・邾・の要人らと会合し、共に秦を撃った。

定公12年(前577年)春、定公が晋へ赴いたとき、晋の厲公は亡命中の孫林父を定公と会見させようとした。しかし、定公は承知しなかった。夏、定公が帰った後、晋の厲公は郤犨(げきしゅう)を使者に立てて孫林父を衛に送り届けさせた。定公は断ろうとしたが、夫人の定姜に諫められたため、孫林父を遂に赦した。9月、定公は病にかかったため、孔烝鉏(孔成子)と甯殖(甯恵子)に命じて愛妾である敬姒(けいじ)との間に生まれた衎(かん)を太子に立てさせた。10月、定公が薨去し、太子の衎が立って衛君(献公)となる。

妻子

  • 定姜 - 斉の公女
  • 敬姒 - 妾

  • 献公(衎) - 敬姒の子
  • 子展
  • 子鮮

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 赤狄の別種。

参考資料


「定公 (衛)」の例文・使い方・用例・文例



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「定公_(衛)」の関連用語

定公_(衛)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



定公_(衛)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの定公 (衛) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS