完成状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/27 14:52 UTC 版)
「レッチュベルクベーストンネル」の記事における「完成状況」の解説
プロジェクトにはヴァレー州でローヌ川(Rhône)を横断する2つの橋と、開削工法で建設された2.6kmのエングストリッジトンネル(Engstlige tunnel)(複線の線路は壁で仕切られている)を含んでいる。アルプトランジット計画の高騰する予算のため、より重要なゴッタルドベーストンネルに資金が回されることになり、レッチュベルクベーストンネルは一部の計画が未完となっている。予定されていたトンネルは2本の並行した単線トンネルで構成され、300mおきに連絡路で結ばれて、非常時にもう片方のトンネルを避難に利用できるようになっていた。現状では南から北へ向かって、最初の3分の1が複線で建設され、次の3分の1は単線のみ線路が敷設されもう一方は掘削のみ、最後の3分の1は単線のみである。この区間では調査坑が避難に用いられることになっている。全体の計画は3段階に分割され、現在はフェーズ1のみが完成している。 フェーズ1: 西側トンネルの4分の3と東側トンネルの全て、ローヌ川の橋、エングストリッジトンネル、シュテーク(Steg)からの分岐トンネルを完成する。レッチュベルクベーストンネルとエングストリッジトンネルの東側と、レッチュベルクベーストンネルの西側トンネルのうち南から約12kmの区間に線路を敷設する。 フェーズ2: 掘削のみで線路が敷設されていないレッチュベルクベーストンネルとエングストリッジトンネルの西側トンネルに線路を敷設する。 フェーズ3: 西側トンネルの残り約8kmを完成させる。シュテークからの分岐トンネルに線路を敷設し、ブリーク - ローザンヌ(Lausanne)間の本線にローザンヌ方面へ向けて接続する。 フェーズ2とフェーズ3は同時に施工される可能性もある。プロジェクトの全面完成にはさらに10億スイスフランが必要とされる。 この単線区間の存在が線路容量を大きく制約しており、線路が列車で飽和状態となっていることから、2016年に複線化の計画を行う契約が発注された。複線化には10億スイスフランがかかると見込まれている。この策定された計画は2019年春に公表され、2021年から2022年にかけて建設が始まり、2028年までに完成させる計画となっている。
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