宋元以来俗字譜とは? わかりやすく解説

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宋元以来俗字譜

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/02 10:16 UTC 版)

宋元以来俗字譜(そうげんいらいぞくじふ)は、中華民国中央研究院歴史語言研究所1930年に出版した異体字字典。劉復、李家瑞編。

概要

の時代に刊行された12の民間刊本で使用されている漢字のうち、略字(俗字)で表記されているものだけを集めて一覧にした漢字表。1500字程度の漢字を部首・画数順に配して表の最上段に「正楷」として字体を掲げ、その下の12段に各出典に現れる対応する俗字を並べる形でまとめられている。全体として延べ6200字余の俗字が収録されている。

字体の研究において重要な資料の一つに数えられる。また、本書の1930年発行当時、中国では漢字の簡化運動が盛んであり、その後1950年代の簡体字に本書収録文字と一致するものが多く見られる。日本の当用漢字常用漢字における新字体にも同様に一致するものが多く、中世以降に中国大陸から入ってきた字体の来歴が窺える。

出典となった刊本

No. 書名 時代 備考
1 古列女伝 写本
2 大唐三蔵取経詩話 影印本
3 京本通俗小説 写本を繆荃孫がまとめ直したもの
4 『古今雑劇三十種』 影印本
5 全相三国志平話 元、至治 影印本
6 『朝野新声太平楽府』 影印本
7 『嬌紅記』 明、宣徳 影印本
8 『薛仁貴跨海征東白袍記』
9 『岳飛破虜東窓記』
10 『目蓮記弾詞』 不完全な刊本
11 金瓶梅奇書前後部』 清、嘉慶
12 『嶺南逸史』 清、同治


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