国際連合安全保障理事会決議688
(安保理決議688 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/15 05:01 UTC 版)
国際連合安全保障理事会
決議668 |
|
---|---|
日付: | 1991年4月5日 |
形式: | 安全保障理事会決議 |
会合: | 2982回 |
コード: | S/RES/688 (UNSCR688) |
文書: | 英語 |
|
|
投票: | 賛成: 10 反対: 3 棄権: 2 |
主な内容: | クルド人を含むイラク市民の保護を要請 |
投票結果: | 採択 中国、インドが棄権 キューバ、イエメン、ジンバブエが反対 |
|
|
安全保障理事会(1991年時点) | |
常任理事国 | |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
|
非常任理事国 | |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
|
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
国際連合安全保障理事会決議688(こくさいれんごうあんぜんほしょうりじかいけつぎ688、英: United Nations Security Council Resolution 688)は、1991年4月5日に国際連合安全保障理事会で採択されたイラク・クウェート情勢に関する決議。略称はUNSCR688。
概要
国連安保理決議688は、湾岸戦争に関する決議で、イラク政府に対しクルド人を含むイラク市民の保護を求めるもの。
主な内容
- イラク各地におけるクルド人を含むイラク市民に対する抑圧行為を地域内の国際平和と安全に対する脅威として非難
- イラクに対し、同国の行動が地域内の国際平和と安全に対する脅威でなくなるようただちに抑圧行為を停止するよう要求
- 人道支援が必要な人々に対し適切な対応が行えるようただちに国際人道支援団体に自由なアクセスを与えるよう強く要請
- すべての加盟国ならびに人道支援団体に対し、人道支援・救済活動に貢献するよう呼びかけ
関連項目
外部リンク
- 決議全文(英語) - Security Council Report
- 安全保障理事会決議集(英語) - 国連安全保障理事会
- イラク関連の国連安保理決議一覧(英語) - Campaign Against Sanctions on Iraq
安保理決議688
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 07:10 UTC 版)
「イラク武装解除問題」の記事における「安保理決議688」の解説
1991年4月に採択された安保理決議688は、フセイン政権に弾圧された人々を保護するという項目が設けられた。そこでアメリカは少数派クルド人の保護を理由に、1992年から北部・北緯36度以北をイラク国籍航空機の飛行禁止空域とした。また、イスラム教シーア派信者保護を名目に、ロシア連邦の承認を受けたうえ、イギリス・フランスと共同で油田の多数存在する南部・北緯33度以南も同様に飛行禁止空域とした。 南部シーア派は、湾岸戦争停戦後にフセイン大統領打倒を目指して反乱を行なった。これはアメリカの読みどおりで、反乱が成功し、フセイン政権に代わる勢力が出来上がれば、それを援助するために侵攻することも計画されていた。ところが反乱は介入できるほど規模が大きくなく、連合軍の介入がないと読んだフセインによって武力で制圧され、反乱組織は虐殺されたとされる。それを証明すると思われる白骨化死体がイラク戦争直後に発掘されている。
※この「安保理決議688」の解説は、「イラク武装解除問題」の解説の一部です。
「安保理決議688」を含む「イラク武装解除問題」の記事については、「イラク武装解除問題」の概要を参照ください。
- 安保理決議688のページへのリンク