学部以外の教育研究上の基本となる組織
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 14:07 UTC 版)
「学部」の記事における「学部以外の教育研究上の基本となる組織」の解説
学校教育法(第85条および第100条を除く)および他の法令(教育公務員特例法(昭和24年法律第1号)および当該法令に特別の定めのあるものを除く)において、大学の学部という用語には、学校教育法第85条に規定する「学部以外の教育研究上の基本となる組織」を含むものとされている(学校教育法141条)。したがって、当該大学の教育研究上の目的を達成するため有益かつ適切である場合においては、学部以外の教育研究上の基本となる組織を置くことができる(学校教育法第85条ただし書)。 代表例として、学生が所属する学群・学域・学類と、教員が所属する学系の2つをもって、「教育研究上の基本となる組織」とする方式がある。 「学部以外の教育研究上の基本となる組織」についても、申請・届出の場面を除けば、法的には、学部と同じ扱いとなるが、厳密には学部と同一のものではない。例えば「○○学群」の課程を修めて大学を卒業した場合は、「○○学部卒業」と履歴書などに書くと不適切な記載となる。 学部以外を設置している大学は、学群制または学域制を採用し設置している。筑波大学は大学設置当初から学部を置いたことがなく、「学群・学類、学系」制である。福島大学・桜美林大学・高知工科大学・札幌大学・宮城大学などは学部を廃止して「学群・学類、学系」制に移行した。 金沢大学・大阪府立大学・電気通信大学などは「学域・学類」制に移行した。 この他、名桜大学など、「学群・学類」制と「学部・学科」制を混在させている大学もある。 また、和洋女子大学のように学部を学群へ改称するという手続きで「学群・学類(・専修・コース)」制を導入しながらも、再び改称する手続きによって「学部・学科」制に戻した大学もある。 学群採用状況 学群#学群制を採用する大学・大学校一覧 学域採用状況 金沢大学 - 人間社会学域, 理工学域, 医薬保健学域 大阪府立大学 - 現代システム科学域, 工学域, 生命環境科学域, 地域保健学域 電気通信大学 - 情報理工学域 ※学域はこの他、札幌大学、京都工芸繊維大学のように学科に変えて採用されていたり、大学院などで研究科の専攻に変えて採用されている。
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