学部等と研究科等の関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 14:07 UTC 版)
日本の学校教育法以下においては、学部(学部以外の教育研究上の基本となる組織を含む)と、研究科(研究科以外の教育研究上の基本となる組織を含む)の双方については、個別に扱っている。しかし、現実的には独立研究科を除き、一体に教育研究が行われている。 文部科学省への申請・届出上も、教員の本所属が学部(〔学系などの〕学部以外の教育研究上の基本となる組織を含む)と研究科(〔研究部などの〕研究科以外の教育研究上の基本となる組織を含む)どちらであるのかというのも明確にしなければならない。かつては学部に本所属し、大学院の教員を兼務する形であったが、大学院重点化した大学においては教員は大学院に本所属し、学部教員を兼務する形になっている。 日本の学部は「卒業」をともなう課程である。これに対して、日本の大学院の課程は全て「修了」とされ、「卒業」とはされない。したがって、「大学院を卒業する」という表現は法的には誤ったものである。しかし通俗的には、大学院修了者は院卒者と呼ばれることが多い。 一方で、修士あるいは博士の学位を取れずに単位のみ認定されて中退する単位取得認定中退に対し、「卒業」すると俗称することがある。 大学内においては、大学院の課程に対して、4年以上の課程または6年以上の課程を学部と呼ぶこともある。また、慣習的に○○学部の大学院という表現をすることもある。(後者の用例では「○○大学大学院○○研究科」は、○○学部の教員・施設等を母体としているものとみなされる。)
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