奴隷制度支持、反カトリック主義、反移民
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「サミュエル・モールス」の記事における「奴隷制度支持、反カトリック主義、反移民」の解説
モールスは19世紀中ごろ、反カトリック主義と反移民運動のリーダー的存在だった。1836年、反移民を掲げる Nativist Party からニューヨーク市長選に出馬したが、わずか1496票しか集められず敗退した。ローマを訪れた際は教皇の前でも帽子をとらなかった。これを見たスイス衛兵が駆けよって帽子を叩き落したという[要出典]。カトリック組織に対抗してプロテスタントを団結させるため、公的機関からカトリック教徒を追放するとか、カトリック国からの移民を制限するといった法改正を主張。モールスはこれについて「我々はまず船に泥水が入ってくるのを止めなければならない。さもなくば沈没する」と書いている。 また、当時弟のシドニーが編集者を務めていた新聞『ニューヨーク・オブザーバー』によく投稿しており、カトリックの脅威と戦うべきだと主張した。それらの記事は他の新聞にも転載された。他にも、オーストリア政府とカトリック教団がアメリカを支配するために助成金を与えてカトリックの移民を増やそうとしていると主張していた。 著書 Foreign Conspiracy Against the Liberties of the United Statesでは、カトリックが単なる宗教ではなく政治システム、政治的な陰謀と専制のシステムだと主張した。 1850年代、モールスはアメリカの奴隷制を擁護しはじめ、神によって是認されているとした。"An Argument on the Ethical Position of Slaver" という論文で次のように記している。 奴隷制についての私の見方は短い。奴隷制は本来、罪ではない。それは神の知恵によって世界の始まりから定められた情け深く賢明な社会的状態である。したがって奴隷を所有していることは人格的なものとは無関係であり、親になったり、従業員を雇ったり、支配者になるのと何の違いもない。
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