太陽と巨樹とは? わかりやすく解説

太陽と巨樹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 02:25 UTC 版)

若木」の記事における「太陽と巨樹」の解説

東のはて(東)の扶桑と西のはて(西)の若木は、ともに太陽がこれをつたって天地移動する巨大な木という役割をもって考えられていたとみられている。『楚辞天問太陽について書いている箇所には若(じゃくか)という語が見られ、これは扶桑若木つたって空にのぼる太陽を花と表現したのである若木は、『山海経』では大荒北経のほぼ最後大荒北経東北から西北にいたる構成)に記載されているが、「日月の入るところ」(日没の地)という表現は、むしろ大荒西経必要以上に頻発する。対となる「日月の出るところ」は大荒東経同様に多用されており、こちらには扶木扶桑)の記述がある。昆侖(崑崙)や西についての記述大荒西経存在する点からみれば、「西」に位置するのであるといえるこのような若木扶桑に関する記述から、古代中国では日や月が、で浴(ゆあみ)をし、巨樹つたって空をのぼりおりする動きをとるという伝承をもっていたと考えられている。 日本での若木という語の受容言及は、扶桑較べる小さく辞書扶桑国解説する文脈上で言及する程度とどまっているようである。たとえば、『下学集』(15世紀)には「扶桑国」の解説文「朝暾必昇於若木扶桑」に「若木」の名が登場する。これは「日本」の異名としての扶桑国説明するなかで中国古典見られる太陽と巨樹の説を引いたのである。この文は『節用集』(文明本15世紀)などにはほぼ同じかたち、『運歩色葉集』(16世紀)では「朝日必昇若木」と「扶桑」が欠けたかたちで引かれているが、いずれも使用箇所は「扶桑国」であり、主題が「若木(と扶桑)」では無い点で一貫している。

※この「太陽と巨樹」の解説は、「若木」の解説の一部です。
「太陽と巨樹」を含む「若木」の記事については、「若木」の概要を参照ください。

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