太宰治の『お伽草紙』
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詳細は「お伽草紙 (太宰治)」を参照 これらの御伽草子とは別物だが、太宰治が日本の昔話などを題材に執筆した『お伽草紙』(1945年)という短編小説集がある。 日本人の誰もが知っている民話・御伽話の中に込められた作者独特のユーモア・ウィットに富んだ解釈や語り口調が特徴。大胆で自虐的な空想が日頃の作者の深い人間洞察を反映しており、太宰の数ある翻案小説・パロディ小説の中でも傑出した作品と言える。第二次世界大戦末期、太宰は『津軽』(1944年11月刊行)、『新釈諸国噺』(1945年1月刊行)、『惜別』(1945年9月刊行)、そして本書(1945年10月刊行)と、数多くの傑作を書き、発表し続けた。収録作品は以下の通り。 瘤取り 浦島さん カチカチ山 舌切雀 なおこれらに加え、「カチカチ山」「桃太郎」「舌切雀」で完結する全5編を構想していたことが、「舌切雀」の冒頭で語られている。
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