天罰屋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 01:39 UTC 版)
「天罰屋くれない 闇の始末帖」の記事における「天罰屋」の解説
松坂 紅(まつざか くれない) 水蓮二刀流小太刀の達人である天罰人。父親は天罰人であった稲垣玄馬。幼い頃に父親の天罰仕事を目撃し、以来父と天罰屋を嫌ってきた。小太刀の技は父親から伝授されている。父である玄馬の死後、母親と苦労を重ねた末に松坂平之進と結婚、息子達之介をもうける。しかし、向かいの長屋に住んでいた一家の悲劇を目の当たりにしたことから、嫌っていた天罰人になることを決意する。 禊 影之介(みそぎ かげのすけ) 元は向井藩の剣術指南役あったが、欺瞞と保身の藩士生活に嫌気がさして脱藩したとうそぶく示然流の達人。表の顔は他の天罰屋メンバーが仕事を持っているのとは違い、何処をどうしているのかが分からないが、頭が切れる男でもある。 沈黙の壱松(だまりのいちまつ) 表の顔は鍛冶職人である中国拳法の達人。幼い頃に、目の前で家族を押し込み強盗に殺されたため、以来極端に無口になってしまっている。天罰屋メンバーの中で身体能力が非常に高く、この能力を利用して堅牢な屋敷にすら忍び込むことが出来るほど。 からくり竜次(からくりりゅうじ) からくり仕掛けの達人。幼いときに両親を失い、妹のお亜季(後述)と共に肩寄せ合って生きてきた。表の顔はおもちゃ職人。手先が器用なだけでなく、口のほうも達者で女にも手が早い。そのため仲間とは衝突するが、心の奥底はダサいくらいの正義感が溢れている男である。 お亜季(おあき) 竜次の妹であり、元締と天罰人の繋ぎ役で情報収集も担当している。男より金とうまいものというのが信条である。機転のよさと情報収集能力は一流である。紅とは女同士であるということもあり、事毎に反発する一方で、その実力を渋々ながら認めている。 恵比寿屋文三(えびすやぶんぞう) 江戸の天罰屋の元締。かつては紅の父、稲垣玄馬と共に天罰屋稼業をしていたが、現在は元締として天罰人を束ねている。しかしながら引退したわけではなく、自ら天罰に乗り出すときもある。表の稼業は口入れ屋である。紅に関しては娘のように思い、大切にしているが、玄馬のことに関しては多くを語ろうとはしない。 稲垣 玄馬(いながき げんま) 紅の父で水蓮二刀流小太刀の達人。娘である紅に小太刀を教え込んだ。かつては文三と共に天罰屋として、晴らせぬ恨みを晴らしていた。しかし、仕事の現場を紅に目撃されてしまい、長年恨まれていた。天罰仕事の最中、命を落とす。
※この「天罰屋」の解説は、「天罰屋くれない 闇の始末帖」の解説の一部です。
「天罰屋」を含む「天罰屋くれない 闇の始末帖」の記事については、「天罰屋くれない 闇の始末帖」の概要を参照ください。
- 天罰屋のページへのリンク