大隅野里駅とは? わかりやすく解説

大隅野里駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/09 14:25 UTC 版)

大隅野里駅*
駅舎(フィットネスパースの休憩所、2009年)
おおすみのざと
Ōsumi-Nozato
鹿屋 (5.1 km)
(3.9 km) 大隅高須
所在地 鹿児島県鹿屋市野里町
所属事業者 日本国有鉄道
所属路線 大隅線
キロ程 37.1 km(志布志起点)
電報略号 イサ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1915年大正4年)7月11日[1]
廃止年月日 1987年昭和62年)3月14日[1]
備考 路線廃止に伴う廃駅
* 1915年に南隅軽便鉄道(後の大隅鉄道)が野里駅として開業。1935年6月の国有化の際に駅名を大隅野里駅と改称。
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大隅野里駅(おおすみのざとえき)は、かつて鹿児島県鹿屋市野里町に存在した、日本国有鉄道(国鉄)大隅線廃駅)である。大隅線の廃止に伴い、1987年昭和62年)3月14日に廃駅となった。

現在、駅跡地には当時の駅舎が残され、フィットネスパース自転車歩行者専用道路)の休憩所となっている。

歴史

鹿屋市鉄道記念館(鹿屋駅跡)に保存されている駅名標

海上自衛隊鹿屋航空基地に隣接している駅であった。この基地は第二次世界大戦前に日本海軍の航空基地として開設されたもので、その当時はこの駅から基地内に全長約3 kmの専用線が引き込まれ、資材や弾薬の輸送を行っていた。1945年昭和20年)3月19日には米軍空襲を受けて、貨物線に停車中の弾薬を搭載した貨車が爆発を起こし、駅舎が壊滅するとともに駅員4名と荷役に当たっていた海軍関係者が死亡している。

年表

駅構造

  • 単式ホーム1面1線と側線1本を有する、列車交換不能駅であった。
  • 有人駅だった時期もあるが、廃止時には無人駅となっていた。
  • 戦後まもなく建設されたコンクリートの駅舎があり、無人化後駅廃止時まで存在し、現在もフィットネスパース(自転車歩行者専用道路)の休憩所としてその場に残っている。

隣の駅

日本国有鉄道
大隅線
鹿屋駅 - 大隅野里駅 - 大隅高須駅
  • 1938年(昭和13年)10月10日の改軌以前は鹿屋 - 大隅野里間に田崎駅(1915年(大正4年)7月11日設置)、大隅野里 - 大隅高須間に滝ノ観音駅(1927年(昭和2年)2月設置)があった[1]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』 II(初版)、JTB、1998年10月1日、781頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 「鹿鉄の新駅舎など続々完成」『交通新聞』交通協力会、1952年4月8日、2面。
  3. ^ 「日本国有鉄道公示第116号」『官報』1962年3月30日。
  4. ^ 「通報 ●志布志線岩北外5駅の駅員無配置について(営業局)」『鉄道公報日本国有鉄道総裁室文書課、1962年3月30日、8面。
  5. ^ 「キュートな駅舎が誕生」『交通新聞』交通協力会、1978年4月19日、2面。

参考文献

関連項目





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