大西洋説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 14:53 UTC 版)
プラトンの叙述をそのまま適用すると、大西洋にアトランティスがあることになる。しかし大陸と呼べるような巨大な島が存在した証拠はないので、アゾレス諸島やカナリア諸島などの実在する島や、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}氷河期の終了に伴う海水面の上昇によって消えた陸地部分[要出典]。多くの古代史家の著作に記載され、グイマーのピラミッドなどの遺跡が発見されていることや、10人の王の伝説などから支持されることが多い。 上の説で述べたように、アメリカ大陸=アトランティス説も長い間唱えられてきた。 新しいところでは、2013年5月6日、ブラジル・リオデジャネイロの南東1500キロメートル沖にある海面下1キロメートルの海底台地調査において陸地でしか形成されない花崗岩が大量に見つかり、「この海底台地はかつて大西洋上に浮かぶ最大幅1000キロメートルの小大陸であったことが判明した」と、日本の海洋研究開発機構とブラジル政府が共同発表した。ブラジル政府は今回の調査結果について「伝説のアトランティス大陸かもしれない陸地がブラジル沖に存在していた重要な証拠」と強調した。日本とブラジルは、今後さらにこの海底台地を調査するとしているが、のちに間違いといわれた。 謎の多いスペインの交易都市タルテッソスが着想の基であるという説もある。旧約聖書にあるタルシシュをアトランティスと見なし、タルシシュはイベリア半島にあったとされるタルテッソスであると考えられている。海の民の拠点の一つという説もあり、高度な文明を持つ侵略国家というアトランティスのイメージとも合致する。ただし年代に関しては、大きな問題が残る。 この他、イギリス説もある。ブリテン島やアイルランド、アイリッシュ海に沈んだ島など様々な候補がある。アイルランドにはケルト人の伝承として、イスの海没の伝説がある。
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