大型施設の登場〜衰退期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/28 18:32 UTC 版)
「三越鹿児島店」の記事における「大型施設の登場〜衰退期」の解説
しかし、その後は売上が低下し始めた。鹿児島市では天文館が最大の繁華街で、買い物も食事も全てここに行くという一極集中型の構造であったが、郊外型の店舗ができるにつれてこの構図が崩れ始めた。特に大きな影響を与えたのが、九州新幹線鹿児島ルートの部分開業に伴い九州旅客鉄道(JR九州)の子会社が鹿児島中央駅に2004年(平成16年)にオープンさせた駅ビル・アミュプラザ鹿児島である。2002年(平成14年)の商業統計では、鹿児島市内の専門店の売上の地域別のシェアで天文館地区が60 パーセント、鹿児島中央駅地区は7 パーセントと圧倒的に天文館中心であったのに対し、2007年(平成19年)は天文館地区が43 パーセント、鹿児島中央駅地区が25 パーセントと天文館からの転移が起きた。さらに2007年にはイオン鹿児島ショッピングセンター)もオープンするなど、天文館全体が危機に晒された。 こうした危機に対して、地域全体の協調が進められた。2007年9月には、それまでライバルであった山形屋と初めて協力して合同イベント「百華繚乱祭」を開き、それぞれの店舗で両店の案内係が並んで客を迎えるという光景が見られた。また天文館地区全体で協力して鹿児島市電の天文館通電停で降りる客の運賃を全て負担して無料化するといった取り組みも行われた。
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