夢幻神獣 魔デウス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 01:44 UTC 版)
「ウルトラマンマックスの登場怪獣」の記事における「夢幻神獣 魔デウス」の解説
第22話「胡蝶の夢」に登場。 この世に対するデウス・エクス・マキナで、人類の夢を見境なく餌として取り込んで強大化していき、個々の特徴を失った、無機質で掴みどころのない感情移入もできない巨大なボール形のオブジェ抽象的な姿をした怪獣。特撮番組『ウルトラマンマックス』の脚本家・蓮沼征夫の夢の中で、謎の女がカイトの助言を基に製作した粘土細工の怪獣原型が実体化した存在。相手の攻撃に合わせて粘土のようにその姿を円柱状やリング状、三日月状や巨大な球体に変形させ、現れると周囲に呼吸音と機械音のような不気味な音が響き渡る。変幻自在の体で体当たり、さらには相手の攻撃をそのまま撃ち返す特殊能力を駆使して、自分の夢の中に入り込んだ「カイトになった蓮沼」が変身したマックスを苦しめ、物語世界を終わらせようとする。最後は巨大な卵状の形態を真っ二つに分割させてマックスを中から伸ばした不定形物質で内部に引き込んで倒しかけるが、逆に夢から現実に抜け出した「蓮沼になったカイト」がシナリオを書き足し、そのシナリオ通りに倒される。 夢と現実、本物のマックスと特撮番組の『ウルトラマンマックス』が交錯するストーリーに登場するため、本当に存在するのかすら判然としない。 デザインは酉澤安施が担当。当初は『ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET』に登場したサンドロスの没デザインを流用する予定だったが、そのデザインは粘土像として登場し、後に『ウルトラマンメビウス』に登場するディノゾールに流用される。デザインのアイデアは昨今のゴツゴツしたデザインよりもツルツルして無機質なものの方が怖いのではないかという実相寺昭雄からの要望を取り入れている。 名前は「収拾がつかなくなった物語を絶対的な力で強引に終わらせる、無理のある存在」を揶揄した演劇用語の「デウス・エクス・マキナ」が由来。 書籍によっては、各形態を1型 - 4型と記載している。
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