外来語と方言
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 00:21 UTC 版)
他の言語との接触頻度や形態に地域差がある場合、一部の地域においてのみ借用が行われることがある。 日本語における方言特有の外来語の例をいくつか挙げると、朝鮮語で「友達」を意味する「チング」は長崎県や山口県の一部など朝鮮半島と距離的に近い地域で日常的に使用されている。長崎県の郷土料理「ハトシ」は広東語からの、鹿児島弁などで「黒板消し」を意味する「ラーフル」はオランダ語からの外来語と考えられ、西九州地方の「縁台・長椅子」を意味する「バンコ」は「ベンチ」を意味するポルトガル語由来であり、西日本および北陸地方で「かぼちゃ」を「ボーブラ」と言う地方があるが、これもポルトガル語からとされる。また、琉球方言には「咆腹了(チュファーラ=満腹の意)」など中国語(吃饱了、喫飽了、IPA: tʂʰɨ55paʊ̯31lɤ)由来の外来語が散見されるほか、現代沖縄方言(ウチナーヤマトグチ)には英語由来の単語や表現が日本本土とは異なる表記・発音で取り入れられている。
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