夕張岳の高山植物群落及び蛇紋岩メランジュ帯 (北海道)
名称
夕張岳の高山植物群落及び蛇紋岩メランジュ帯
区分
天然記念物
所在地
北海道夕張市、空知郡南富良野町
資料一覧
解説
現在の北海道の形の基本は,中生代白亜紀から新生代第三紀にかけてプレートの沈み込みにより東西北海道が接近し,ついには衝突することにより形成されたといわれている。この衝突の過程で、地下数十kmの深さにあったカンラン岩に水が付け加わり蛇紋岩となる。上昇する蛇紋岩は,様々な時代の変成岩や堆積岩を礫として取り込んでいき,やがて蛇紋岩メランジュとして地表に到達する。夕張岳やガマ岩などは,取り込まれた礫そのものであり,ノッカーの典型である。
夕張岳の高山植物群落は,地質と密接に関連した蛇紋岩変形植物,氷河期の遺存種など夕張岳固有あるいは特異的な分布を示す高山植物で特徴づけられる。夕張岳固有種としては,ユウパリコザクラ,エゾノクモマグサ,シソバキスミレなど,また特異な分布を示す植物としては,カトウハコベ,ナンブイヌイズナ,ミヤマハンモドキ,シロウマチドリ等が挙げられる。夕張岳の高山植物の組成はわずかな距離で変化し,北海道の山岳でみられる高山植物のほぼ全てがみられる。さらに夕張岳固有の植物が加わることで,他ではみられないほどの豊富で多様な様相を呈している。
夕張岳の高山植物群落及び蛇紋岩メランジュ帯
区分
天然記念物
所在地
北海道夕張市、空知郡南富良野町
資料一覧
解説
現在の北海道の形の基本は,中生代白亜紀から新生代第三紀にかけてプレートの沈み込みにより東西北海道が接近し,ついには衝突することにより形成されたといわれている。この衝突の過程で、地下数十kmの深さにあったカンラン岩に水が付け加わり蛇紋岩となる。上昇する蛇紋岩は,様々な時代の変成岩や堆積岩を礫として取り込んでいき,やがて蛇紋岩メランジュとして地表に到達する。夕張岳やガマ岩などは,取り込まれた礫そのものであり,ノッカーの典型である。
夕張岳の高山植物群落は,地質と密接に関連した蛇紋岩変形植物,氷河期の遺存種など夕張岳固有あるいは特異的な分布を示す高山植物で特徴づけられる。夕張岳固有種としては,ユウパリコザクラ,エゾノクモマグサ,シソバキスミレなど,また特異な分布を示す植物としては,カトウハコベ,ナンブイヌイズナ,ミヤマハンモドキ,シロウマチドリ等が挙げられる。夕張岳の高山植物の組成はわずかな距離で変化し,北海道の山岳でみられる高山植物のほぼ全てがみられる。さらに夕張岳固有の植物が加わることで,他ではみられないほどの豊富で多様な様相を呈している。
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