塵円盤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 11:19 UTC 版)
「エリダヌス座イプシロン星」の記事における「塵円盤」の解説
1988年、エリダヌス座ε星の周囲に塵からなる円盤が観測された。この円盤は内径35au、外径75auであり、太陽系で言うとエッジワース・カイパーベルトの位置に相当する。塵円盤の中には複数のかたまりが観測され、それらは惑星によるものではないかと考えられた。 この塵円盤については2つのモデルが考えられていた。1つは、塵やガスなどが、我々の太陽系のメインベルトと天王星軌道に相当する位置に集中して帯状のベルトを構成しており、ベルトとそれに隣接する惑星との間に密接な関係があるとするモデルである。そしてもう1つは、カイパーベルトの様な外側の塵円盤に由来する塵やガスなどが主星に向けて広範に広がっており、塵円盤と惑星との間に密接な関係がないとするモデルである。 2008年10月、スピッツァー宇宙望遠鏡による観測結果から、内外2つの小惑星帯があるとする説が発表された。内側の小惑星帯は太陽系とほぼ同じく主星から3au離れた位置にあり、外側の小惑星帯は太陽系では天王星軌道付近にあたる20auの位置にあるとされた。 2017年4月、アリゾナ大学の研究グループは、NASAの成層圏赤外線天文台 (The Stratospheric Observatory for Infrared Astronomy: SOFIA) による観測から、内外2つの小惑星帯が存在するというモデルを支持する結果が得られたと発表した。
※この「塵円盤」の解説は、「エリダヌス座イプシロン星」の解説の一部です。
「塵円盤」を含む「エリダヌス座イプシロン星」の記事については、「エリダヌス座イプシロン星」の概要を参照ください。
塵円盤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/13 15:02 UTC 版)
1983年に、探査機IRASによって、がか座β星の周辺で、塵円盤による過剰な赤外線が観測された。これにより、ベガ、フォーマルハウト、エリダヌス座ε星と共に、初めて周囲に塵円盤が発見された4つの恒星の1つになった。
※この「塵円盤」の解説は、「がか座ベータ星」の解説の一部です。
「塵円盤」を含む「がか座ベータ星」の記事については、「がか座ベータ星」の概要を参照ください。
塵円盤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/15 21:39 UTC 版)
塵円盤は2005年、スピッツァー宇宙望遠鏡の観測によって検出された。この円盤は後に発見された惑星dの外側にあり、太陽系の小惑星帯にくらべ20倍もの総質量を持つと考えられている。主星からの距離は太陽系でいうと金星軌道から地球軌道付近にあたる。近くの惑星からは、地球からみた黄道光の1000倍の明るさで輝いて見えるとされている。これは天の川よりも明るい。 塵円盤は冥王星サイズの彗星が重力的に軌道を乱されて主星の近くを通過し、構成成分が蒸発したために塵が撒き散らされて一時的に形成されている可能性がある。塵円盤はカンラン石を含んでおり、ヘール・ボップ彗星と組成が似ている。しかし、超巨大彗星が恒星へ落ちていくという希少な現象が、たまたまスピッツァーによる短い観測時間で捉えられる可能性はわずかである。
※この「塵円盤」の解説は、「HD 69830」の解説の一部です。
「塵円盤」を含む「HD 69830」の記事については、「HD 69830」の概要を参照ください。
Weblioに収録されているすべての辞書から塵円盤を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。

- 塵円盤のページへのリンク