塩基対における水素結合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/08 15:22 UTC 版)
核酸塩基略号表略号塩基(略称の由来)A アデニン (Adenine) T チミン (Thymine) G グアニン (Guanine) C シトシン (Cytosine) U ウラシル (Uracil) R プリン (puRine) Y ピリミジン (pYrimidine) M A あるいは C (aMino) K G あるいは T (Keto) S G あるいは C (G と C の結合は強い (Strong)) W A あるいは T (A と T の結合は弱い (Weak)) B G あるいは T あるいは C (A の次は B) H A あるいは T あるいは C (G の次は H) V A あるいは G あるいは C (TU の次は V) D A あるいは G あるいは T (C の次は D) N AGTCのどれか (aNy) DNAの場合、アデニン (A) とチミン (T)、グアニン (G) とシトシン (C) は水素結合を形成する。AT対が二つの水素結合を形成するのに対し、GC対は三つの水素結合を形成する。そのため、GC含有量が大きい領域では安定性が高まる。略号の A + T が Weak の頭文字W、G + C が Strong の頭文字Sとなっているわけである。 一方、RNAは、アデニン (A) とウラシル (U)、グアニン (G) とシトシン (C) で塩基対を形成する。塩基としてチミンではなくウラシルで構成されるが、ウラシルもチミン同様ピリミジン骨格であり、アデニンと塩基対を形成する。ウラシルは、チミンのメチル基が水素基に置換された塩基である。 比較的広範囲で使われている略号を示した。分野によってはこれと異なった略号を用いることもある(修飾塩基など)。また、塩基とヌクレオシドを区別したい場合は三文字の略号を使う場合もある。
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