塩化アルミニウムとは? わかりやすく解説

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塩化アルミニウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/24 01:45 UTC 版)

塩化アルミニウム
識別情報
CAS登録番号 7446-70-0 
10124-27-3 (六水和物)
PubChem 24012
ChemSpider 22445 
UNII LIF1N9568Y 
RTECS番号 BD0530000
ATC分類 D10AX01
特性
化学式 AlCl3
モル質量 133.34 g/mol(無水物)
241.43 g/mol(六水和物)
外観 白色、または淡黄色固体
潮解性
密度 2.48 g/cm3(無水物)
1.3 g/cm3(六水和物)
融点

192.4 ℃(無水物)
0 ℃(六水和物)

沸点

120 ℃(六水和物)

への溶解度 43.9 g/100 ml (0 ℃)
44.9 g/100 ml (10 ℃)
45.8 g/100 ml (20 ℃)
46.6 g/100 ml (30 ℃)
47.3 g/100 ml (40 ℃)
48.1 g/100 ml (60 ℃)
48.6 g/100 ml (80 ℃)
49 g/100 ml (100 ℃)
溶解度 塩化水素エタノールクロロホルム四塩化炭素に可溶。ベンゼンに微溶。
構造
結晶構造 単斜晶mS16
空間群 C12/m1, No. 12
配位構造 八面体(固体)
四面体(液体)
分子の形 平面三角形気体モノマー
危険性
EU分類 腐食性 (C)
Rフレーズ R34
Sフレーズ (S1/2), S7/8, S28, S45
半数致死量 LD50 無水物:
380 mg/kg, ラット(経口)
六水和物:
3311 mg/kg, ラット(経口)
関連する物質
その他の陰イオン フッ化アルミニウム
臭化アルミニウム
ヨウ化アルミニウム
その他の陽イオン 三塩化ホウ素
三塩化ガリウム
三塩化インジウム
塩化マグネシウム
関連するルイス酸 塩化鉄(III)
三フッ化ホウ素
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

塩化アルミニウム(えんかあるみにうむ、英語: Aluminium chloride)はアルミニウムの塩化物で、無水物と6水和物が知られている。組成式AlCl3で表される物質である。塩基性塩化アルミニウムの重合体を指して塩化アルミニウムと呼ぶ場合もある。塩化アルミニウム(ポリ塩化アルミニウム・アルミナ10%換算値)2008年度日本国内生産量は582,542t、工業消費量は9,036tである[1]

生成

金属アルミニウム塩素、または塩化水素との反応で無水塩化アルミニウムは生成される。

構造式 無水塩化アルミニウム

融点 170.9 ℃の白色固体重合体を形成している。不純物を含むものは淡黄色を帯びる。液体状態では二量体を形成することが知られ、電気伝導度が低い等アルミニウムと塩素との結合は共有結合性である。

160 ℃より昇華性を示し、気体は二量体 Al2Cl6 を形成しており、800 ℃以上で単量体となることが知られている。

金属アルミニウムに直接塩素塩化水素を作用させて製造する。フリーデル・クラフツ反応などルイス酸触媒として有機化学反応等に用いられる。 アルミニウムイオンはとの親和性が強く、激しく加水分解して塩化水素を発生する。

構造式 塩化アルミニウム6水和物





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