地図の精度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/10 05:50 UTC 版)
「アルビノ・デ・カネパの羅針儀海図」の記事における「地図の精度」の解説
北アフリカ側の海岸を含め、地中海は非常に高い精度で表現されている。シチリア島、サルデーニャ島、コルシカ島の相対的な大きさは正確である。ギリシャやキプロスの島々の位置も、概ね正しく描かれている。 こうした精度の高い表現は、ジェノヴァ共和国の植民地(英語版)がジェノヴァの旗で記されている黒海にまで及んでいる。 南側では、地図製作者の正確な知識の限界が、アトラス山脈までであったことが示されている。他の場所としては、北アフリカの大西洋岸と、ナイル川の下流域が描かれている。紅海も赤い色で表現されている。 西側では、ブルターニュを含むフランスの西海岸、アイルランドとグレートブリテン島の海岸線も、概ね正しく描かれている。しかし、大西洋上には、実際には存在しないアンティリア島やロイロ島など、先行した時代の地図に表現されていた幻島がいろいろ描かれている。 一方、北ヨーロッパは、ごく粗く、また不正確である。ノルウェー王国には緑色が塗られている。グリーンランドも描かれているが、その位置はボスニア湾の中に位置している。ノルウェーの西に「エスティティランド島 (Insulla Oestitiland)」の描写があるのも特徴であり、海岸線の半分ほどが緑色で表現され、3本の塔がある場所が表現されている。
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