在宅医療の担い手とその役割分担
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 18:34 UTC 版)
「在宅医療」の記事における「在宅医療の担い手とその役割分担」の解説
在宅医療は病院では一元的に提供されていた医療が、地域の個々の医療機関に役割分担され、「患者の自宅」という「病室」に対して一元的に提供されるもの、医療提供組織の規模が一つの建物から一つの地域に拡散、拡大したものとも言える。現在、その担い手には次のようなものがある。 在宅医療の担い手名称内容訪問診療または往診 医師が定期的・計画的な診療(多くは月に2〜4回)により、在宅患者の病状管理を行う。容態悪化時には随時訪問し診療も行う。 訪問看護 訪問看護師の定期的・計画的な訪問により患者の主に医療的な処置、ケアを行う。その業務範囲は非常に幅広いが、家事援助や単なるマッサージなどは多職種が担うものとされており、業務外(報酬対象外)とされている。 訪問歯科診療 歯科医師が在宅患者を訪問し歯科診療を行う。訪問診療車に診療所と遜色ない設備を擁し、在宅でも十分な歯科診療を提供できる歯科診療所も存在する。 訪問歯科衛生指導 歯科衛生士が在宅患者を訪問し歯科衛生指導を行う。単なる歯磨き指導に留まらず、食事摂取を継続していくための様々な助言指導も行う。 訪問リハビリテーション 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が定期的・計画的に在宅患者を訪問し、必要なリハビリテーションを提供する。単なる機能訓練に留まらず、在宅生活を維持しQOLを向上することを重視する。 訪問薬剤指導 薬剤師が在宅患者を訪問し、調剤や医材の供給はもちろんのこと、処方されている薬剤についてその正しい服薬法等について指導助言する。また残薬整理や副作用状況、在宅患者個々の状況に合わせての服薬支援方法の提案や医師や他職種へのフィードバックを行う。医師の往診に同行し処方に対して薬学的な視点からフィードバックを行う。 訪問栄養指導 栄養士が在宅患者を訪問し、療養上必要な栄養・食事について助言指導する。
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