国際的な文脈における東部劇/レッドウェスタン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/04 00:58 UTC 版)
「東部劇」の記事における「国際的な文脈における東部劇/レッドウェスタン」の解説
実際のアメリカ西部を舞台とするするレッドウエスタンは、ルーマニアの『油、赤ちゃんとトランシルバニア人』(1981)が含まれ、ルーマニア人とハンガリー人の入植者の闘争を描く。チェコの『レモネード・ジョー 或いは、ホースオペラ』とソ連の『カプチーノ街から来た人』は、アメリカ映画へのパスティッシュや風刺がこめられた作品である。東ドイツの『偉大なクマの息子たち』(1966)は、伝統的なアメリカの「カウボーイとインディアン」の構図を変え、ネイティブアメリカンを英雄として、アメリカ軍を悪役として描くなど当時の東西冷戦のそれを背景としていた。この映画は、東ドイツのDEFAスタジオによる一連の「インディアン映画」の嚆矢となった。 このジャンルはソ連以外ではマカロニウェスタンに似た国際的な共同制作だった。例えば、『大熊の息子たち』は東ドイツとチェコスロバキアの共同制作で、ユーゴスラビア人俳優が主演し、ドイツ語で脚本を行い、さまざまな東側諸国で撮影され、ユーゴスラビア、ブルガリア、モンゴル、チェコスロバキアなどがロケ地となった。『油、赤ちゃんとトランシルバニア人』はルーマニア映画で、ルーマニア人移民が題材となっている。
※この「国際的な文脈における東部劇/レッドウェスタン」の解説は、「東部劇」の解説の一部です。
「国際的な文脈における東部劇/レッドウェスタン」を含む「東部劇」の記事については、「東部劇」の概要を参照ください。
- 国際的な文脈における東部劇/レッドウェスタンのページへのリンク