固定法 fixation method
固定法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 09:37 UTC 版)
捻挫は一関節固定であるのに対し、骨折は二関節固定とされる。骨折で一関節固定をすると回内、回外運動が可能で整復できないことになる。 内固定 手術によって金属のプレートやワイヤー、ピン等の固定具によって骨を接合する方法。 外固定 ギプス等を用い、体の外側から、骨折部が動かないよう固定する方法。上肢骨折 上肢の骨折の固定には副子の上に三角巾をすればよい。三角巾の上から体幹を含めてバストバンドをするという方法もある。 長管骨骨折 不安定な長管骨の骨折を副子に乗せる場合は骨折部の上下を牽引させて行う。基本的に骨折の場合は牽引することで軟部組織を傷つけることは少ない。ただし、肘や膝周囲の場合は牽引すると軟部組織損傷を起こすことがある。また、開放骨折の場合は体外に出た骨片が体内に入り感染をおこすので、原則として牽引しない。 創外固定 手術によって骨折部周囲の骨にピンを串刺しにし、体外に出た部分を金属棒やレジン(樹脂)などで支持する方法。開放骨折などの際、損傷部への手術操作により感染リスクが高まる恐れのある時や粉砕骨折などに有用である。 経皮的鋼線固定 キルシュナーワイヤーなどを用いてX線透視下に皮膚の外から骨を串刺しにし、固定する(右上の画像参照)。 Gultの癒合日数においては、癒合は中手骨で2週、肋骨で3週、鎖骨で4週、前腕骨で5週、上腕骨体部で6週、脛骨で7週、両下腿骨で8週、大腿骨で8週、大腿骨頚部で12週かかる。 ギプスを病院で巻かれた後で腫脹し、ひどく痛がる場合は循環障害を起こしていると考えられる。直ちに病院に受診し、ギプス、下巻きを切るべきである。骨折は基本的には体動時に痛いものであるが、安静時の激痛の持続は血管障害が考えられる。
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