図書館と公民館図書室の違いとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 図書館と公民館図書室の違いの意味・解説 

図書館と公民館図書室の違い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 14:45 UTC 版)

公民館」の記事における「図書館と公民館図書室の違い」の解説

図書館図書館法具体的に規定され施設であるが、公民館図書室図書館法社会教育法挟まれあいまいな存在である。公民館現場では、図書収集貸し出しレファレンスサービス提供することを使命とするのが図書館公民館活動補助するために図書収集貸し出しを行うことを使命とするのが公民館図書室認識されてきた。平たく言えば「本と人との関係作る」のが図書館、「本を媒介として人と人の関係を作る」のが公民館図書室となる。久繁哲之介図書館法基づいて設置されるの図書館社会教育法基づいて公民館サービス1つとして「運営されるの公民館図書室であるとし、業務内容機能大差はなく、実質的に独立した建物ないし複合施設内で中核施設となるような規模大きいものが図書館施設内の1室など規模小さいものが公民館図書室である、と解説している。サービス面から言えば公民館図書室図書館はないため、所蔵資料複写サービスを提供できない一方図書館無料原則縛られないので(実際に徴収するかは別として)入室料・利用カード作成料・貸出料などを徴収することができる、という違いがある。 公民館図書室起源である「公民館の設置運営について」で示され図書部の精神則るであれば人間形成地域づくり資するために図書収集貸し出しを行うことが公民館図書室役割であるので図書館とは大差ないと言え公民館活動のための図書だけを収集貸し出しすることは当初精神からずれることになる。実際図書館代替施設ないし図書館ネットワークサービスポイントとして機能する公民館図書室多く小規模な自治体では将来的公共図書館発展することが期待されていることも多い。また公民館図書室ありながら各都道府県図書館協会加盟する公民館図書室存在し秋田県立図書館のように公民館図書室積極的な支援打ち出している図書館もある。 一般市民にとって、図書館と公民館図書室の違いはよく分からないもので、公民館図書室公共図書館ができるまでの代替施設、ないし「未熟な公共図書館」として受け止められることが多い。すなわち狭い、暗い、蔵書少ない、蔵書が古いというハード面問題レファレンス非対応専任職員の不在ないし短期間交代利用手続き煩雑性というソフト面問題抱えた施設と見なされてきたのである公民館現場で図書収集貸し出し整理など手間がかかる「お荷物施設」と見なされ、十分に活用されていない場合単なるお飾りになっている。そのため公共図書館開館する同時に閉鎖される公民館図書室も多い。他方で、住民図書館公民館図書室役割違い認識し積極的に公民館図書室存置される事例や、複数小規模な公民館図書室1つ大規模な図書館統合しようとするも住民反対消極的に公民館図書室存置される事例もある。 平成の大合併では公民館図書室から図書館組織変更する事例綾歌町公民館図書室丸亀市立綾歌図書館など)や公民館図書室既存図書館の分館変更する事例伊賀市上野図書館分館など)が多く見られた。

※この「図書館と公民館図書室の違い」の解説は、「公民館」の解説の一部です。
「図書館と公民館図書室の違い」を含む「公民館」の記事については、「公民館」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「図書館と公民館図書室の違い」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「図書館と公民館図書室の違い」の関連用語

1
12% |||||

図書館と公民館図書室の違いのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



図書館と公民館図書室の違いのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの公民館 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS