回収された試料
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 01:50 UTC 版)
2020年12月6日に回収カプセルはウーメラで回収された後、まず現地の施設でガスの回収が行われてから日本へ移送された。空輸には、同じ隼の意味を持つ航空機ダッソー ファルコン 7Xが使われた。JAXA相模原キャンパスへは日本時間の12月8日に到着している。到着後の会見で、回収カプセルは「竜宮の玉手箱」と名付けられたことが発表された。 12月15日にJAXAはオンライン会見を開催し、1回目のタッチダウンに使われたカプセル内のA室に予想以上の砂粒が採取されていたことを伝え、リュウグウからのサンプルリターンに成功したことが正式に発表された。また、JAXAで分析したガス成分が現地で分析したガスと同等の結果を示し、地球の大気成分と異なっていることから、気体の採取に成功したことが発表された。 2020年12月8日10時30分 (JST) 頃、回収カプセルの最終目的地であるJAXA相模原キャンパスへ移送完了。 2020年12月14日、カプセル内に黒い粒状の物質を発見と発表。 2020年12月15日13時(JST)頃、JAXAが会見をオンラインで開き、カプセル内にリュウグウ由来のガスが存在したことを発表。 2020年12月18日、採取できたサンプル量が想定を上回る5.4g以上になることが発表された。 2020年12月21日、人工クレーター周辺で採取した2回目の試料を収めたC室が、B室とともに開封され、24日に発表された。C室からは1回目よりも大きな1 cm近い「小石」が多数確認され、地下物質を採取できた可能性が高まった。また金属片も混じっていたことが確認されたが、サンプラーホーンをカバーしていたアルミ箔が混入する可能性が事前に想定されている。 2022年6月6日、採取したサンプルから数十種類のアミノ酸が発見されたと報道された。 日本科学未来館で展示された、「はやぶさ2」の実物大モデル 2021年12月 小惑星「リュウグウ」 「はやぶさ2」上面 同左、上面と正面 同左、上面と背面 同左、側面と下面 同左、正面と側面 同左、背面 同左、正面と側面のアップ 同左、正面のアップ 同左、下面のアップ 同左、下面の「サンプラホーン」のアップ 「リュウグウ」の試料(かけら)
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