四条1号墳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 21:41 UTC 版)
四条1号墳は、方墳。四条古墳群のうち初めて見つかった古墳で(北緯34度30分5.45秒 東経135度47分29.03秒 / 北緯34.5015139度 東経135.7913972度 / 34.5015139; 135.7913972 (四条古墳群1号墳)座標: 北緯34度30分5.45秒 東経135度47分29.03秒 / 北緯34.5015139度 東経135.7913972度 / 34.5015139; 135.7913972 (四条古墳群1号墳))、1987年(昭和62年)以後に橿原考古学研究所などによる発掘調査が実施されている。 墳丘は藤原京造成時に破壊されて盛土が失われているが、元来は方形で、南北約32メートル・東西約40メートル(造出含む)を測る。墳丘西側には長さ9メートル・幅14メートルの台形の造出が付される。墳丘周囲には2重の周濠が巡らされ、周濠を含めた古墳全長は南北約60メートル・東西推定75メートルを測る。内濠は幅6メートル・深さ約0.8-1.2メートル、周堤(内濠・外濠間の堤)は幅約6メートルを測る。外濠幅は北辺で最大幅約6メートル・深さ0.5メートルを測るが、浅く不整形であるため、周堤築造の目的のための掘削と推測される。主体部の埋葬施設は削平のため明らかでない。 内濠部分からは多数の木製品及び埴輪が出土しており、特に木製品は木製埴輪も含んで良好な状態で大量に出土している。これらの木製品の多くは、埴輪とともに古墳の周囲を囲うために用いられたとされる。築造時期は古墳時代中期の5世紀末頃と推定される。 1号墳出土品多数の木製品を検出。奈良県立橿原考古学研究所附属博物館展示。
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