呉地区
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/14 13:56 UTC 版)
「日本製鉄瀬戸内製鉄所」の記事における「呉地区」の解説
呉製鉄所は呉海軍工廠の跡地に1951年(昭和26年)に建設された日鉄日新製鋼で唯一高炉、熱間圧延設備を備えた製鉄所で素材供給拠点であった。高炉を2基有する。また、スラブ(鋼の半製品)の熱間圧延処理については、呉製鉄所製造分のほか周南製鋼所の製造分についても呉製鉄所に搬入して施工されている。冷間圧延設備・表面処理設備はなく、呉製鉄所で生産された熱延材は更に他の事業所に運ばれて加工されている。 高炉の燃料・還元剤として重油を多く使用しているのが特徴。日鉄日新製鋼では、コークスについて自社の製造設備を保有しておらず全量を外部から購入していたが、コークス価格高騰の影響を強く受けることから、対策として極力石炭系以外の燃料・還元剤を使用し、コークス購入量を削減することとしたものである。高炉を改修して重油吹き込み設備を設置し、他社に先駆けて2004年(平成16年)から重油の使用を開始した。 2020年2月7日、日本製鉄の宮本勝弘代表取締役副社長らが記者会見を行い、呉製鉄所の3年以内の全面閉鎖を発表。これを受け、柳川欽也日鉄日新製鋼代表取締役社長と、新原芳明呉市長や湯崎英彦広島県知事との間で面会が行われたのち、湯崎知事からは事前の連絡がなかったとして不快感が表明された。 2021年9月29日、呉製鉄所の高炉が停止された。2年をかけ全設備を停止させ、解体される。 所在地 : 広島県呉市昭和町11-1 敷地面積 : 149万m2 (2007年3月31日現在) 従業員数 : 960 人(2019年3月31日時点)。 年間粗鋼生産量 : 338万トン (2006年度実績)
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