同一選手の本塁打で始まり本塁打で終わった大会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 08:56 UTC 版)
「全国高等学校野球選手権大会に関するエピソード」の記事における「同一選手の本塁打で始まり本塁打で終わった大会」の解説
2007年(第89回選手権大会)では開幕戦に登場した佐賀県立佐賀北高校の副島選手が(対:福井商)8回表(佐賀北1対0でリードの場面)で追加点となる本塁打を放ち、大会第1号を叩き出して開幕戦を勝利(2対0で今回が2回目の出場となる佐賀北にとっては甲子園初勝利)。その後も接戦の連続ながら(2回戦では延長15回引き分け再試合を制し、準々決勝では延長13回サヨナラ勝ちなど)快進撃を続け、勝ち進んだ決勝戦(対:広陵)では0対4で敗色濃厚の劣勢から8回裏に一死満塁から押し出しで1点を返し、打席には3番の副島選手が立ち、決勝戦としては大会史上初となる逆転満塁本塁打を放ち決勝点となる5点目のホームイン。そしてそのまま5対4で試合終了し初優勝を成し遂げたが、この大会では最初の本塁打(大会第1号)と最後の本塁打(大会第24号)を同一チームの同一選手が成し遂げるという史上唯一で珍しい実例があった。 これまでに佐賀県勢の選手権大会優勝は2回あるが(76回大会の佐賀商と89回大会の佐賀北)、どちらも開幕戦に勝利し優勝戦では満塁本塁打で決勝点、しかも2校とも近年では少数となってきた公立校による全国制覇という、まるでジンクスのような偶然の一致がある。ちなみに開幕戦で勝利し、そのまま優勝した事例は過去に9回ある。第2回:慶応普通部(東京)、第8回:和歌山中(和歌山)、第20回:呉港中(広島)、第22回:岐阜商(岐阜)、第29回:小倉中(福岡)、第36回:中京商(愛知)、第49回:習志野(千葉)、第76回:佐賀商(佐賀)、第89回:佐賀北(佐賀)の9校である。 なお、甲子園大会の決勝戦で逆転満塁本塁打が飛び出したのは、この第89回大会が史上唯一である(2016年時点)。
※この「同一選手の本塁打で始まり本塁打で終わった大会」の解説は、「全国高等学校野球選手権大会に関するエピソード」の解説の一部です。
「同一選手の本塁打で始まり本塁打で終わった大会」を含む「全国高等学校野球選手権大会に関するエピソード」の記事については、「全国高等学校野球選手権大会に関するエピソード」の概要を参照ください。
- 同一選手の本塁打で始まり本塁打で終わった大会のページへのリンク