吉備公文選をよむ事とは? わかりやすく解説

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吉備公文選(もんぜん)をよむ事

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 22:44 UTC 版)

安倍晴明物語」の記事における「吉備公文選(もんぜん)をよむ事」の解説

承前天子玄宗)は「吉備昭明太子編纂した文選』を知らないだろう。これを読ませて、音読できないときは殺せ」と命じたその夜またもや吉備公の元に仲麿の鬼が現れ、「明日は必ず『文選』を読まされる。この本はたやすく読めるものではない。天子毎日読んでいるから、おまえはそれを聞けと言う吉備公は鬼に背負われ天子元に赴き『文選』を読むのを密かに聞いた後、宿舎戻り眠りについた翌朝天子吉備公を召して文選』を読ませるが、吉備公は淀むことなく流麗に読み終えた天子をはじめ公卿臣下全員感心し、「日本小国だが、このように才知にたけた者がいるのか」と褒め称えた。 しかし『文選』を簡単に読まれたことを悔しく思った天子は、「宝誌和尚書いた日本未来を予言した詩『野馬台之詩(やばたいのし)』を読むことはできまい。この詩は非常に難解で唐へ密かに伝えられたものの、自分も読むことができず、これまでに読むことができたのはただ一人のみ。これを吉備読めなかったときは殺す」と言い渡す。その夜再度鬼が吉備公の元に現れ明朝野馬台之詩を読むという試練与えられるという話をしたが、今度は鬼もこれを打開する策を持たず、「日本の神仏に祈れ」と言い置いて消えてしまう。吉備公は驚き呆然としたが、「心を込めて祈れば仏の御利益もあるはずだ」と若い頃より信奉してきた大和長谷寺観音祈った。しばらく微睡んでいると、枕元老僧現れ、「我は長谷寺観音である。なんじの真摯な祈り応え夢に現れている。安心して明日試練臨め。我は蜘蛛の姿に変じて野馬台之詩』の文字の上現れる。それから糸出して文字の上巡るので、その糸に従って読め」とお告げ残した目を覚ました吉備公は、歓喜の涙を流して観音の名を唱えた

※この「吉備公文選(もんぜん)をよむ事」の解説は、「安倍晴明物語」の解説の一部です。
「吉備公文選(もんぜん)をよむ事」を含む「安倍晴明物語」の記事については、「安倍晴明物語」の概要を参照ください。

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