各世代の互換性の問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/29 14:00 UTC 版)
「エレクトーン」の記事における「各世代の互換性の問題」の解説
各機種ごとの固有の機能を使用する場合、以下の要因から、別の機種では同じ音が出せないという問題が、FS/FXシリーズからELシリーズまでは顕著であった。 ELシリーズはAWM音源+FM音源(+VA音源)だったのに対し、STAGEAでは、AWM音源(+VA音源)でFM音源が備わっていない。そのため、ELシリーズで作成された音色データをSTAGEAで使おうとすると、FM音源がない分違う音になる。特にELシリーズの機能で作成されたユーザーボイスは全てSTAGEAのプリセット音色に置き換えられる。 ELシリーズ同士でもWAVEサンプリングに互換性が無いことがあり、機種によっては音質が異なることがある。 ELシリーズ以降は、異なる世代のモデルであってもレジストレーションデータが(再現性に問題がありながらも)読み込めるようになった。それまで(HX/HSシリーズ、FX/FSシリーズ)はモデルチェンジ前後でのレジストレーションデータの互換性が一切なく、全て作り直しとなっていた。 HXシリーズとHSシリーズ、FXシリーズとFSシリーズは、同世代のエレクトーンであってもレジストレーションデータの互換性が一切ない。またFX-3はFS-70のステージモデルであるため、FS-50/FS-70/FX-3間での読み書きと、FX-1/FX-20/FX-10間での読み書きには対応しているが、FX-3とFX-1/FX-20/FX-10との間には互換性はない。 B/C/D/EシリーズやGX-1等、FX/FSシリーズ以前の機種では、全てその場でパネルを操作してレジストレーションを設定していたので、互換性という概念があまりなく、イベント時も「同じ機種が2台並べてあり、前の演奏者が演奏中に次の演奏者がレジストレーションを設定する」「司会が話している間にレジストレーションを設定する」「演奏者が曲間に話しながらレジストレーションを設定する」等の工夫をしながらレジストレーションの設定を行っていた。 STAGEAになってからは、ELS-02シリーズでELS-01シリーズの音色データは、ドラム/パーカッションのピッチを大幅に変更した場合を除き、ほぼ問題なく再生出来るように改善された。
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