各世代ごとの主な重賞路線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 06:16 UTC 版)
「ばんえい競走」の記事における「各世代ごとの主な重賞路線」の解説
ばんえい競馬は「古馬」を3歳以上としているが、その中でもクラス編成はさらに細分化され、3・4歳馬によるクラス分けや重賞路線が別途整備されている(前述)。とくに4歳馬限定の重賞路線が別途設けられているのが、大きな特徴となっている。 2歳(明け3歳も含む) 1年間の最大目標はイレネー記念とされ、ナナカマド賞・ヤングチャンピオンシップとあわせて2歳三冠競走を構成。 開幕-夏季にかけては重賞が組まれず、秋季に行われるナナカマド賞から重賞戦線がスタート。生産地別の特別競走「ばんえい甲子園」を勝ち抜いた馬によるヤングチャンピオンシップ、牝馬についてはその後黒ユリ賞があり、開催年度の終盤に行われるイレネー記念へ向かう。 3歳 三冠競走はばんえい大賞典・ばんえい菊花賞・ばんえいダービーとされており、一般的に牡馬はばんえいダービー、牝馬はばんえいオークスを目標としている。ただし、牝馬でもばんえいダービーに出走する馬が一部みられる。かつては牝馬三冠も整備されていたが、現在の牝馬限定重賞はばんえいオークスのみ。また、3・4歳(明け4・5歳)馬による重賞(はまなす賞・ポプラ賞)もあり、開催年度の終盤に行われるポプラ賞は両世代をあわせたチャンピオン決定戦となる。 牝馬三冠の経緯はばんえいオークス#3歳牝馬三冠競走を参照 4歳(明け5歳も含む) 2006年度までは4歳世代限定のBG1競走がなく、チャンピオン決定戦が明確化されていなかったが、2007年度より(旧)旭川記念を廃止し、代わりにBG1の天馬賞を新設、チャンピオン決定戦に位置づけられた。 重賞戦線は春季の柏林賞から始まり、はまなす賞(3・4歳)や銀河賞(牝馬はクインカップも含む)を経て、正月の天馬賞を目標とする。その後、明け4歳世代を合わせたチャンピオン決定戦のポプラ賞(前述)へ向かう。ポプラ賞以降は世代限定競走がなくなり、原則として5歳以上の馬と同条件となる(下級条件などに一部例外あり)。 5歳以上 ばんえい競馬の古馬重賞は出走条件が「3歳以上」(年明けの場合は「4歳以上」。一部例外あり)となっており、3・4歳馬も出走は可能であるが、3・4歳馬は5歳以上の馬に比べ800kgを超える高重量戦の経験も浅く能力的に劣るとされているため、前述の世代限定重賞を目指す馬が多い。 古馬のローテーションは馬により多少異なるが、多くの馬が毎週のようにレースを行うこともあり特別競走や一般競走などを経て重賞へ向かう例が多い。 開幕直後のばんえい十勝オッズパーク杯から重賞戦線がスタートし、前半戦のチャンピオン決定戦となるばんえいグランプリがまず目標となる。秋季は岩見沢記念や北見記念などを経て正月の帯広記念が次の目標となり、チャンピオンカップ(牝馬はヒロインズカップも含む)を経て開催年度末に行われるばんえい記念が最大の目標となる。
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