史上唯一の延長戦ノーヒットノーラン
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「全国高等学校野球選手権大会に関するエピソード」の記事における「史上唯一の延長戦ノーヒットノーラン」の解説
1957年(第39回大会)の2回戦で(1回戦が不戦勝の為、この試合が初戦)早稲田実業の王貞治投手が寝屋川高校相手に延長11回を投げ抜き、1対0で完封するだけでなくノーヒットノーランを達成した。延長戦でのノーヒットノーランは史上初の快挙で、春夏を通じて現在でも史上唯一の偉業である(0対0で試合が進み、11回表に1点を早稲田実業が先制し、そのまま11回裏を守り切った形で試合終了)。なお、同年の春・選抜大会で早稲田実業は優勝しているが、その時も初戦は寝屋川高校でスコアも同じく1対0であった。 1984年(第66回大会)では、境高校の安部投手が対戦校である法政一高を10回裏2死までノーヒットノーランに抑えたが、次打者にサヨナラホームランを打たれ敗戦し、2度目の快挙はならなかった。更に2009年(第81回大会)の選抜大会でもPL学園の中野投手が南陽工業を相手に10回表1死までノーヒットノーランに抑えたが初ヒットを許した後に打ち込まれ2失点し、その裏の反撃も1点に終わり惜敗するなど快挙の再現はならなかった。 なお、延長戦のノーヒットノーランは日本プロ野球でも1度しか達成されていない、希少価値のある大変珍しい記録である(プロでは阪神タイガースの江夏豊が中日相手に1973年8月30日甲子園で達成。延長11回表までノーヒットノーランに抑えるも味方の援護が無かったが、遂に11回裏、江夏が自らサヨナラホームランを放ってサヨナラ勝ちし成し遂げた)。
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