台東区立図書館とは? わかりやすく解説

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台東区立図書館

(台東区立中央図書館 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/03 02:29 UTC 版)

台東区立図書館
Taito City Library
中央図書館
施設情報
前身 台東区立台東図書館
事業主体 台東区
管理運営 台東区
開館 1962年1月23日(旧台東図書館)
所在地 111-8621
東京都台東区西浅草3-25-16(台東区立生涯学習センター1・2F)
統計・組織情報
蔵書数 678,018 点(図書)(2017年度[2]時点)
貸出数 1,652,676 点(2017年度)
来館者数 1,262,502 人(2017年度)
条例 東京都台東区生涯学習センター条例(平成13年6月20日条例第55号)
職員数 65 名[1]
公式サイト https://www.city.taito.lg.jp/library/index.html
プロジェクト:GLAM - プロジェクト:図書館
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台東区立図書館(たいとうくりつとしょかん)は、中央図書館、根岸図書館、石浜図書館、中央図書館分室(浅草橋分室、谷中分室)からなる台東区の公共図書館である。まちかど図書館として、くらまえオレンジ図書館、すこやかとしょしつがある。また、連携施設として旧上野桜木会館(旧谷中コミュニティセンター図書室・中央図書館谷中分室に格上げのため廃止)、いきいきプラザ、「はばたき21」情報コーナー(男女平等推進プラザ)がある。特殊コレクションに浅草文庫池波正太郎記念文庫がある。

中央図書館は1962年1月23日に東京都台東区三筋2-15-8(旧三筋町2-1)に台東図書館として開館し、2001年8月15日に一旦閉館、同年9月26日に現在地の西浅草で中央図書館として移転開館した[1]

分館を合わせた総職員数は65名(2025年4月時点)[1]。教育委員会が所管している。当初は、東京都台東区立図書館設置条例(昭和36年10月台東区条例第12号)で設置が定められていたが、同条例は廃止され、現在は、東京都台東区生涯学習センター条例(平成13年6月20日条例第55号)で定められている。

  • 開館時間:

月~土曜日9:00~20:00 日曜・祝日9:00~17:00

※分館は9:30- 開館

ただし、くらまえオレンジ図書館は全日10:00-18:00、すこやかとしょしつは全日9:00-17:00

  • 休館日:
    • 共通: 年末年始、特別整理期間
    • 本館・はばたき21:毎月第3木曜日(館内整理日・祝日に当たる場合はその翌日)、
    • 分館:月曜日(ただしすこやかとしょしつは全月曜日開館(土日祝休館)、根岸は第1月曜日、石浜は第3月曜日、浅草橋分室・谷中分室は第5月曜日は開館)

沿革

  • 1962年1月23日 - 台東図書館(実質的な中央図書館)を開館
  • 1972年12月1日 - 根岸図書館(根岸分館)を開館
  • 1974年2月16日 - 石浜図書館(石浜分館)を開館
  • 1975年12月 - 組織改変に伴い、根岸・石浜の両分館を図書館へ改称
  • 1986年3月 - 台東、根岸、石浜の3館及び谷中コミュニティセンター図書室に図書館システムを導入
  • 1991年11月13日 - 中央図書館浅草橋分室を開室
  • 2000年9月26日 - 石浜図書館を現用館に改築開館
  • 2001年8月15日 - 台東図書館を閉館
  • 2001年9月26日 - 2階に視聴覚コーナーと郷土・資料調査室を備えた中央図書館を開館(1階に池波正太郎記念文庫を併設)、インターネットからの蔵書予約システムを開始(携帯電話対応は翌年)、同年から年末開館(12月29・30日)を開始
  • 2002年4月 - 根岸・石浜図書館のカウンター業務の民間委託を開始(浅草橋分室は2001年4月〜)
  • 2003年1月3日 - 年始開館を開始
  • 2005年3月 - まちかど図書館(くらまえオレンジ図書館・すこやかとしょしつ・東浅草なかよし図書館を開設
  • 2006年7月 - 分館の休館日を現在のに変更(中央図書館も偶数月曜日を開館に変更)、中央図書館のカウンター業務の窓口委託を開始
  • 2008年4月 - 中央図書館の休館日を現在の形に変更
  • 2011年11月 - ICタグ導入、中央図書館での自動貸出機・自動返却機・予約コーナーをによる対応開始
  • 2012年2月 - くらまえオレンジ図書館が、蔵前小学校から環境ふれあい館ひまわりに移設、開館日、開館時間の拡大を実施
  • 2012年11月17日 - テプコ浅草館から移管された浅草文庫を中央図書館で公開
  • 2013年2月5日 - 台東区立図書館雑誌スポンサー制度を開始
  • 2015年4月 - 谷中防災コミュニティセンター3階に、中央図書館谷中分室を開室
  • 2020年3月 - 東浅草小学校敷地内にあった東浅草なかよし図書館が閉館(校舎建替のため2018年5月から休館)[3]
  • 2025年9月1日 - 生涯学習センターの改修工事に伴い、中央図書館・池波正太郎記念文庫を2026年11月末まで休館[4](はばたき21は同年3月17日より閉館)

池波正太郎記念文庫(台東区立中央図書館所蔵)

浅草を故郷とした作家・池波正太郎の業績や作品を広く伝えるため、2001年に中央図書館1階に開設された。蔵書は約10.000冊。そのほか自筆原稿13.000枚などを収蔵する。書斎が再現されている。

  • 開館時間:月~土曜日9:00~20:00 日曜・祝日9:00~17:00
  • 休館日:毎月第3木曜日(館内整理日・祝日に当たる場合はその翌日)、年末年始、特別整理期間
    ※展示替え、資料整理のため臨時休館する場合あり

浅草文庫(台東区立中央図書館所蔵)

出典[5]

1977年11月、浅草観光連盟によって設置された芸能を中心とする浅草関連資料。2000年からテプコ浅草館で公開されたが、2011年に同館は閉鎖した。これに伴い、浅草観光連盟が文庫のうちの図書資料を台東区に寄贈した。寄贈を受けた台東区はコレクションを図書館で公開することとし、2012年11月17日に中央図書館2階の郷土・資料調査室に浅草文庫コーナーを開設した[6]

同名の「浅草文庫」は他に、元書籍館の浅草文庫、2代目板坂卜斎の浅草文庫、堀田正盛の浅草文庫、大槻如電の浅草文庫がある。

各巻の詳細

  • 中央図書館

昭和37年1月開館の台東図書館は、平成13年8月15日で閉館となり、同年9月26日に、新たに台東区生涯学習センターの1・2階、地下1階に中央図書館として開館した。 図書資料は、約395,000冊所蔵しており、そのうち約61,000冊が児童書である。視聴覚資料は、約2万点所蔵している。一般開架コーナーは一般図書、実用書、小説、外国語図書、文庫・新書、壁面書架(全集等)などの書架群のほか、池波正太郎著作本(貸出用)、特集、新聞・雑誌、電話帳のコーナーを配置している。新聞・雑誌コーナーには、約260誌の雑誌と32紙の新聞を配架しており、南窓側には閲覧席を26席設置している。また、特集コーナーでは、話題の作家や作品、時事、区の取組関連等の特集企画を実施している。 こどもとしょしつは合羽橋道具街通りと生涯学習センターの広場に面した明るい雰囲気の図書室であり、絵本、紙芝居や児童書を所蔵している。中には靴を脱いで座れる「おはなしのへや」があり、おはなし会などの行事も行っている。

  • 根岸図書館

根岸図書館は昭和47年12月、2番目の図書館として開館した。地下鉄日比谷線「三ノ輪」駅近く、交通の便にめぐまれた都営根岸5丁目アパート2階にある。 図書館資料は、利用者の傾向や要望に合わせて、文庫・小説や実用書を中心に収集している。蔵書数は約59,200冊、うち児童書は約15,000冊である。このほか、CD約4,200点を所蔵している。

  • 石浜図書館

石浜図書館は昭和49年2月に区内3番目の図書館として開館した。区の北東部、白鬚橋近くの橋場通り沿いに位置している。 現在の石浜図書館は、平成12年9月に改築され、1・2階に石浜橋場こども園を配置した複合施設となっている。3階には、書架・サービスカウンター・児童コーナー・CDコーナーを設置している。児童コーナーには親子で絵本に出会える「えほんのへや」があり、CDコーナーには邦楽やクラシック等、約8,800点の資料がある。4階には、中学生用と高・大学生等用の学習室を設置している。特に、高・大学生等 用にはキャレルデスク(個別ブース)を設置し、落ち着いた雰囲気とプライバシーに配慮した空間となっている。 蔵書数は、約74,200冊、うち児童書は約13,200冊である。小説や雑誌、各分野の基本書、実用書等の充実に重点をおいた資料収集を進めている。

  • 中央図書館浅草橋分室

平成3年11月に、台東図書館の分室として、浅草橋区民館の2階・3階に開設した。 2階は、一般図書と雑誌のフロアーになっており、一般図は、主に実用書や文庫・小説を中心に収集している。3階には、児童コーナー、グリーンコーナー、CDコーナー、学習室があり、児童のコーナーでは絵本・紙芝居から読みものなどを揃え、本の世界に親しめるようにしている。蔵書数は約37,600冊、うち児童書は約11,200冊である。このほか、CD約4,700点を所蔵している。

  • 中央図書館谷中分室

平成27年4月に、中央図書館の分室として、谷中防災コミュニティセンターの3階に開館した。 ワンフロアーに一般図書、新聞雑誌、児童、グリーンの各コーナーと多目的室があり、谷中の街歩きに役立つ情報を集めた「谷中さんぽ基地」も併設している。特に子供の読書スペースは明るくゆったりとした空間で読書を楽しめる作りになっている。そのため、子供や中高生向けの図書を数多く揃えており、一般図書では防災関係の資料が充実している。蔵書数は約53,600冊、うち児童書は約16,500冊である。このほか、CD約1,000点を所蔵している。

  • くらまえオレンジ図書館

図書館では、区民の誰もが、気軽に図書館を利用できるよう、公共施設等を活用した「まちかど図書館」の運営を行っている。くらまえオレンジ図書館は、第1館目として、平成17年7月に蔵前小学校に開館、平成24年2月には環境ふれあい館ひまわりに移転した。地域に身近な図書館として整備し、区民の読書活動推進を図っている。なお、館の特性に合わせて、環境に関する資料が充実している。

  • すこやかとしょしつ

「まちかど図書館」の第2館目として、平成18年7月に、台東保健所の3階に開館した。蔵書は子供向け、育児関連が中心となっており、絵本や紙芝居などを通じて、親子のふれあいやコミュニケーションを促進する機会を提供することにより、乳幼児期の子供たちの読書活動を推進している。子供たちの読書活動を推進している。絵本の紹介や台東保健所の会議室でのあかちゃんえほんタイムなどの行事を実施している。

脚注

  1. ^ a b c 令和6年度 事業報告 - 台東区立図書館.2025年10月3日閲覧。
  2. ^ 平成 30 年度台東区立図書館事業実績について”. 2020年11月11日閲覧。
  3. ^ 教育委員会の概要 PDF Ⅰ-6 区 立 図 書 館”. www.city.taito.lg.jp. 台東区立図書館. 2025年10月1日閲覧。
  4. ^ 台東区立図書館”. www.city.taito.lg.jp. 2025年10月1日閲覧。
  5. ^ 平野恵「台東区立中央図書館「浅草文庫」 ウチの図書館お宝紹介! 第129回」『図書館雑誌』2013,107巻,6号,356−357ページ.
  6. ^ 浅草文庫コーナー - 台東区立図書館

関連項目

外部リンク




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