古賀春江の「超現実主義」とは? わかりやすく解説

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古賀春江の「超現実主義」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 14:21 UTC 版)

古賀春江」の記事における「古賀春江の「超現実主義」」の解説

シュルレアリスム移行後の古賀の絵にはしばし近代的な建築物ロボット機械描きこまれており、残されているデッサンにもしばしば登場するまた、画面構成的であり、ヨーロッパシュルレアリスム科学合理主義への懐疑反発否定出発点としたのとは矛盾する態度示した。その他、1930年1月発表した超現実主義私観」に見られる古賀超現実主義理解は、ヨーロッパシュルレアリスムはまった異なったのだった。この小論の中で古賀は以下のように書き夢や無意識の世界を描くことを否定的に見ている。 超現実主義以って夢に等しき無目的意識状態であるといふ説は首肯出来ないのである。 そして、画面の構成強調し超現実主義とは主智主義である、と主張している。 超現実主義は純粋性へ憧憬する意識的構成である。故に超現実主義は主智主義である。 事物の純粋性が強調され、そのためには、描かれた対象から現実感消し更には、絵から感じられる作者感情消し去る必要がある主張する。 この場合対象何処まで精神通して計算されるものであって現実的意味を持たなくなる。現実的形式ではなくして芸術的形式である。例へ描かれたる自身の形ではない。具象的現実ではなくなるのである斯く対象としての現実的表象その意味を持たなくなった所から芸術は始まる。作者の影も同様に薄くなる。こゝに作者が居ると思はせる作品はまだ純粋ではないのである。純粋の境地情熱もなく感傷もない。一切無表情に居る真空世界発展なければ重量もない。全然運動のない永遠静寂の世界超現実主義斯くの如き方向に向つていくものである思ふ

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