古代以降の戦車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 03:01 UTC 版)
主にスピードで歩兵に優る機動兵器として運用されたチャリオットとは別の潮流として、馬車ないし荷車の人力を超える重量物搬送機材としての側面から、重防護かつ移動可能な装甲兵器としての利用例も見られる。時代は降るが、フス戦争においてフス派勢力が馬車に装甲を施して銃撃戦のベースとして装甲馬車(ウォーワゴン)を用いており、また幕末期の日本において徳川斉昭が銃撃戦に対応するための装甲した牛車状の戦車「安神車」を考案している。遡って戦国時代にも対鉄砲用の防護物である竹束は荷車に載せて押し出すこともあった。(ウォーワゴンも参照)これらの、主戦兵器が火器への交代期に出現した装甲兵器だが、急激に進歩する銃や大砲の威力向上には抗し得ず、将兵が防具を捨て去ったのと同様に短期間で廃れた。 徳川斉昭が作らせた安神車(水戸東照宮所蔵) 烈公考案安神車牽引ノ図(複製 弘道館所蔵)
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