原因と特徴とは? わかりやすく解説

原因と特徴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/06 08:25 UTC 版)

光冠」の記事における「原因と特徴」の解説

層状をつくる水滴通して光が回折することで起こる。水滴粒子の大きさ均一に近いほど、色分かれがはっきりとして明るくなる。また粒子小さいほど回折角が大きくなるため、光冠直径大きくなる波長長い光ほど回折角が大きくなるため、内側が紫、外側が赤の色の順序となる。水滴直径不揃いであると、それぞれの水滴による回折角の大きさ異なるため、色が混じり合って縁の色はっきりしないオーレオール後述)となる。 光冠の一番内側太陽や月に接している部分青白い円盤状の光芒であり、その縁は赤っぽい光の輪となっている。場合によってはその外側にさらに虹のように色づいた光の輪内側が紫、外側が赤の色の順序繰り返し取り巻いていることもある。光冠の一番内側青白い部分、あるいは縁の色はっきりしない光冠全体オーレオールaureole)と呼ばれる一般的な光冠全体直径1度 - 5度程度である。水滴サイズ均一でないばらばらの時に、白やオレンジなどの単一色のオーレオールとなりやすい。 光冠回折によって起こる現象であるため、水滴以外の微粒子空中浮遊している場合にも見られることがある例えスギ花粉飛散している季節にはこれによる光冠がしばしば見られ花粉光環花粉光冠)と呼ばれる黄砂風塵などの砂ぼこり粒子径の幅が大きいため、光冠見えるのは稀である。散乱大きいため色が見えず、ただ白っぽく見えるだけのことが多い。また、大規模な火山の噴火起こり大気の上層に微細な火山灰吹き上げられ場合にもこれによる光冠見られる構成する水滴よりも直径小さ火山灰浮遊している場合極稀に直径10度以上にもなる巨大な光冠見られることがある。これは特に、1883年のクラカタウの噴火の際にこの現象発見したビショップ牧師Rev. Sereno Edward Bishop 1827年 - 1909年にちなんビショップの環(わ) (Bishop's ring) と呼ばれる同様の現象核実験の際にも観測されことがある[要出典]。

※この「原因と特徴」の解説は、「光冠」の解説の一部です。
「原因と特徴」を含む「光冠」の記事については、「光冠」の概要を参照ください。

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