原因と統計
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 09:18 UTC 版)
1978年のWHOの推定によると、視力0.1以下の9割以上が発展途上国で、感染症(トラコーマ等)による失明が多いとされ、米国では2002年ごろのデータではあるが加齢黄斑変性が主要原因とされている。 日本における要因で最も多いのは緑内障であり、次いで、糖尿病などが続く。交通事故や労働災害などの事故も原因となるが、出生時の損傷による視覚障害は比較的少ない。また、緑内障、白内障などの各種眼疾患の他にも、脳腫瘍のような脳疾患、糖尿病やベーチェット病のような全身性疾患でも視覚障害を伴う場合がある。ミトコンドリア病の3大病型の内の1つCPEO(chronic progressive external ophthalmoplegia:慢性進行性外眼麻痺症候群)や、重症筋無力症などによる外眼筋や眼瞼筋の麻痺などによる障害もある。 41歳以上からの中途視覚障害者が半数を占めている。一定の社会的基盤をもった人が視覚障害を負うと、特にQOLの維持が極めて大きな課題になる。 2008年3月24日に厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課から発行された平成18年身体障害児・者実態調査結果(p.17)によると、視覚障害者(総数 310,000人)及び視覚障害児(総数 4,900人)における視覚障害の原因は、次のとおりである。 疾患によるもの 19.7% (障害児では 12.2%) 事故によるもの 8.1% (障害児では 0%) 加齢によるもの 2.0% (障害児では 0%) 出生時の損傷によるもの 4.5% (障害児では 12.2%) その他・不明・不詳 65.8% (障害児では 75.5%)
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