き‐きゅう〔‐キフ〕【危急】
危急種
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/19 08:15 UTC 版)
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絶滅 |
絶滅 (EX) 野生絶滅 (EW) |
絶滅危惧 |
絶滅寸前 (CR) 絶滅危惧 (EN) 危急 (VU) |
低リスク |
保全対策依存 (CD) 準絶滅危惧 (NT) 低危険種 (LC) |
その他 |
データ不足 (DD) 未評価 (NE) |
関連項目 レッドリスト 国際自然保護連合 絶滅危惧種 ![]() |
国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストにおける 危急種(ききゅうしゅ、Vulnerable species)[1]とは、絶滅の危険性が高いと判断された種のことを指す。IUCNでは、「野生絶滅の高い危険性」がある種を危急種と定義している[2]。危急種は、環境の悪化などちょっとした状況の変化によって、容易に絶滅危惧種にカテゴライズされる恐れがある。
種の保全状況が危急になる主な理由は、生息地の破壊や消失などである。生息状況をモニタリングされている危急種もおり、常に絶滅の危機に晒されている。
基準
IUCNでは、ある種が以下の5つの条件の内1つでも満たしていれば、危急種に分類する[3]。
- 3世代以内、あるいは10年以内での個体数減少率が30%以上。
- 生息域、分布域が250km2以下、あるいは10000km2以下(種の特長によって異なる)。
- 減り続けた個体数が10000個体以下、あるいは10年(または3世代)で10%以上個体数が減り続けた。
- 個体数が1000個体以下。
- 100年後に絶滅している可能性が10%。
日本の環境省が定めたレッドデータブックには、IUCNの危急に相当するカテゴリーとして、絶滅危惧II類が定められている[4]。ただし、種を絶滅危惧II類に選定する基準は、IUCNの危急カテゴリと全く同じではない。また、絶滅危惧II類が採用される前の旧環境庁(当時)レッドデータブックでも「危急種」というカテゴリーが採用されていた[4]。
種
2016年9月に発表された最新のIUCNレッドリストでは以下に列挙されている種を含め、5,645種の動物、5,430種の植物が危急種と評価されている[1]。
脚注
参考文献
- 矢原徹一、川窪伸光(編)『保全と復元の生態学 野生生物を救う科学的思考』(2002年、文一総合出版)ISBN 978-4-8299-2170-8
関連項目
危急
「危急」の例文・使い方・用例・文例
- 病気で筆記できない祖父は、危急時遺言で遺言書を作成した。
- 彼女は危急の事態に備えた。
- この(危急の)際に.
- 危急の際には機敏な行動が必要だ.
- 国家危急存亡のときであった.
- この危急の際に
- この危急存亡の秋に
- 危急の場合には
- 国家危急存亡の秋である
- 危急に頻す
- 危急に備える
- 危急に瀕す
- この国家危急存亡の秋に
- 彼は危急の際に力になってくれた
- 危急に際して彼は力になってくれた
- 危急の場合やむ得ず専断の処置をしました
- (国家危急存亡の時の)臨時執政官
- 国家危急存亡の秋であった
- この危急存亡の時にそんなことを言っていられん
危急と同じ種類の言葉
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