博多どんたくの歌(ぼんちかわいや)
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「博多どんたく」の記事における「博多どんたくの歌(ぼんちかわいや)」の解説
ぼんち可愛いや寝んねしな 品川女郎衆は十匁 十匁の鉄砲玉 玉屋が川へスッポンポン どんたくの時に流れるこの歌の1番はしりとり歌(鎖歌)の形式となっている。これの元歌は長く、「牡丹に唐獅子、竹に虎、虎を踏まえた和唐内」から始まって延々と続き、途中「坊やはよい子だ寝んねしな、品川女郎衆は十匁」との歌詞があり、その後も歌詞は続く。一説には、下関の亀山八幡宮の五穀祭で唄われていた「八丁浜踊り」のお囃子が、明治20年代に下関の芸者が博多に移った際に一緒に伝わったと言われている。他説としては、博多呉服町の菓子屋河原田平兵衛が東京栄多楼に弟子入りし、職場で歌を覚えて帰り、1906年(明治39年)のどんたくの時に歌い始めたのがきっかけだというものもあるが「坊やはよい子だ」が「ぼんち可愛いや」と大阪言葉に変わっている点など疑問が残る。なお、品川宿の女郎の値段が10匁であったのは文化文政の頃(19世紀初頭)である。 「一度は気やすめ二度はうそ」「もうしもうし車屋さん」で始まる2番以降の歌詞は大正時代中期に作られた。そののち何種類もの歌詞が作成されたが、1991年の博多どんたく30周年に合わせて、博多7町にちなんで7番にまとめられた。最後は「めでたく祝うて スッポンポン」で締めくくられ、しりとり歌である1番の「ぼんちかわいや」に続くようになっている。 「博多どんたくの歌」という名で知られているが、冒頭の歌詞を取って「ぼんちかわいや」とも呼ばれている。また、博多カッチリ節という民謡も、どんたくの第二テーマソングとして定着している。
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