単式膨張型関節式とは? わかりやすく解説

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単式膨張型関節式(単式マレー式)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 03:46 UTC 版)

関節式機関車」の記事における「単式膨張型関節式(単式マレー式)」の解説

日本にはない形式で、simple expansion articulated engine訳語である。本来のマレー式複式であるがこれは前部後部シリンダーが同径で、同じ圧力高圧蒸気供給される単式となっている。1910年代後半になって関節式機関車設計・製造保守において問題となる自在継手蒸気管の蒸気漏れ問題ある程度解消されマレー式では低圧蒸気供給されていた前部シリンダー後部シリンダーと同じ高圧蒸気常時供給可能となったことで実現見たアメリカペンシルバニア鉄道1919年開発され以後アメリカで製造されビッグボーイなどの超大型関節機関車はすべてこの方式を採用している。厳密にはこれらをマレー式と呼ぶのは誤りアナトール・マレー自身も「マレー式複式」としていた)であるが、関節構造が同じであるためこれらも「マレー式」を名乗ることがあり、本来のマレー式との区別に「単式マレー式」(Simple Mallet) 、もしくは「アメリカンマレー」と称されることがある。これらはほとんどが2組走り装置を持つものであるが、中には炭水車含め3組走り装置を持つものもエリー鉄道向けなど、わずかながら存在したまた、実際に製造されなかったが、4組5組走り装置を持つものも計画された。 なお、アメリカで最後までディーゼル化の波に抗し続けたノーフォーク&ウェスタン鉄道は、1950年代入ってからも蒸気機関車改良続け1953年にわざわざ単式マレー改造して複式にしたり、トルク必要な低速度域では単式時速25km/h以上で複式、とそれぞれの特性最大限生かして高性能実現する機構自社独自開発し、実に1958年まで新造在来車の改造により、この機構マレー式各形式導入していた。

※この「単式膨張型関節式(単式マレー式)」の解説は、「関節式機関車」の解説の一部です。
「単式膨張型関節式(単式マレー式)」を含む「関節式機関車」の記事については、「関節式機関車」の概要を参照ください。

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